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「CHAMPION」 [映画(洋画)]

表題の作品は1949年のアメリカ映画「チャンピオン」である。日本での劇場公開は1951年8月であった。ボクシングのチャンピオンにのし上がっていく若者姿を描いた作品である。1976年の「ロッキー」が登場するまでは、ボクシング映画の代表作として知られていた作品であり、K・ダグラスを一躍スターにした作品でもある。

作品データを記しておくと、時間は102分、白黒作品である。監督はマーク・ロブソン、脚本はカール・フォアマン、撮影はフランク・プラナー、音楽はディミトリ・ティオムキンである。そして出演は、カーク・ダグラス、ルース・ローマン、ジョン・デイ、マリリン・マクスウェル、ポール・スチュワート、ローラ・オルブライト、アーサー・ケネディ、ルイス・ヴァン・ルーテン、ハリー・シャノン、ラルフ・サンフォード、たちである。

尚、本作はアカデミー賞に主演/助演男優賞などの6部門にノミネートされたが、受傷したのは編集賞の1部門であった。

ミッジ・ケリーは、足の不自由な兄・コニート共ニカリフォルニアに無銭旅行をしていた。その途中で2人は、拳闘家のジョニー・ダンと彼の情婦・グレイスの車に拾われる。そして、カンサス・シティでミッジは、拳闘の試合で穴が生じたことから、その穴埋めのために出場することになった。が、試合の方は散々だった。しかし、コーチのトミーからはプロになることを薦められるが、彼はカリフォルニアに行くことを選んで断った。カリフォルニアでは、2人はある食堂を経営するつもりであったが、その食堂はブライスという老人が娘のエマと共同で経営していた。2人は一目でエマに惚れ、ミッジは父親・プライスに隠れて彼女を誘惑する。しかし、それが父に見つかると、ミッジは兄を連れてカリフォルニアを去って、トミーの元に行き、プロ入りを決断した。プロの拳闘家になったミッジだったが、色々と約束事があった。そして、八百長が仕組まれたジョニーとの試合に出るが、ミッジは八百長の掟を破ってジョニーをKOして勝ってしまう。これによってミッジはジョニーの情婦・グレイスと急に親密になるが、トミーは違約ということで追放されてしまい、ミッジはトミーを捨て、ハリスと組むことにした。試合の方では勝ちを続けるミッジは、まもなくハリスの妻を誘惑する様になり、それがハリスに知られることになる。ハリスは手切れ金を渡し、それを受け取ったミッジはハリスとのコンビを解消して再びトミーと組んだ。そんな中、ジョニーがミッジとの復讐戦が組まれる。その試合は壮絶なものとなる。ダウンを喰らったミッジだったが、このままではタイトルを失ってしまうということで、再び立ち上がって発奮し、ジョニーを再びマットに沈めた。が、支度部屋に引き上げた彼もまた事切れたのだった。

60年以上昔の作品ということで、「ボクシング」と言わずに「拳闘」と言う言い方の方がピッタリという雰囲気のある作品である。劇中に登場する「拳闘」に関係するものは、現代の科学的なトレーニングと比べると、前時代的なものとしか言えないが、白黒映像だからこそ、古き時代の趣きがたっぷりと出ている。また、近年の作品であれば、続編を作れるようなエンディングということも多く見られるが、そういうことを気にしないエンディングは一味違うところである。(「ロッキー」の第1作もこれに近い所があったのですがね...)

 

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