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「CHAMPIONS」 [映画(洋画)]

表題の作品は1984年のイギリス映画「チャンピオンズ」である。日本での劇場公開は1984年6月であった。1949年のアメリカ映画は「チャンピオン」という単数形であるが、本作は原題/邦題のいずれもが複数形となっている。(但し、意味は「複数形」ではなくて人名ですが...)また、同年の香港映画「チャンピオン鷹」の英語タイトルには定冠詞の「THE」が付いているが、本作には冠詞は付いていない。(ということで、これらの違いによって区別出来る。)本作は、イギリスを代表する騎手の半生を描いた物語である。

作品データを記しておくと、時間は114分、原作はボブ・チャンピオンとジョナサン・パウエルの2人、監督はジョン・アーヴィン、脚本はエヴァン・ジョーンズ、撮影はロニー・テイラー、音楽はカール・デイヴィスである。そして出演は、ジョン・ハート、ジュリア・アダムス、ベン・ジョンソン、ジャン・フランシス、アリソン・ステッドマン、エドワード・ウッドワード、ピーター・バークワース、アン・ベル、ジュディ・パーフィット、たちである。

イギリスのベテラン騎手・ボブ・チャンピオン。彼の夢は、名馬と謳われるアルダニティーに騎乗して、世界最大の障害レースのグランド・ナショナルで優勝することだった。この思いはアルダニティーの馬主であるエンビリコスも、調教師のギフォードも同じであった。1979年の夏、ボブはアメリカ・ケンタッキー州の友人・コックスの牧場で体暇を過ごしていたが、突然、下半身に激痛を感じた。診察を受けると癌であって、彼の余命はあと8ヶ月ということだった。但し、化学療法を受ければ回復する見込みもあるということで、妹・メアリーの夫・リチャードの農場で療養生活を送りながら化学治療を受けることにした。そんな彼は、9歳の姪・エマが心の張になっていた。ボブは化学治療の副作用で髪は抜け、頬はこけ、顔色も良くない状態だったが、治療を続ける。そんな所に、アマチュアの騎士でかつては調教師の秘書をしていたジョーが彼を訪ねてきて、ボブは彼女からのプレゼントに感激した。やがてボブは回復し、アルダニティーの活躍を見るためにサンダウン競馬場に出かけた。しかし、彼の期待と裏腹に、レースを走るアルダニティーが前肢を骨折してしまった。骨折した馬は廃馬にならざるを得ないことを知っているボブは落胆して生きる意欲を失ってしまった。が、アルダニティーは安楽死を逃れることになる。一方、検査を受けたボブは、癌の痕跡は何処にも無い、と言われ、「全快」と告げられた。それに応じるかのように、アルダニティーも順調に回復していった。それから半年後、騎士として復帰したボブは、必渋りにアルダニティーに騎乗した。そして、目標であるグランド・ナショナル大障害レースに出るために調整していく。そして遂にグランド・ナショナル大障害レースの出場権を掴み、その日がやってきた。名だたるエマが出場するそのレースは30の障害が待ち受けている。6万人の大観衆が見守る中、レースがスタートすると、少しずつ脱落していく馬が出ていく。そして最後の障害をアルダニティーに乗るボブはトップで通過して、そのままゴールに飛びこみ、夢を果たしたのだった...

奇跡の連続という物語であって、正に「劇的」と言う言葉通りの作品であるが、実話を元にした物語である。競馬を扱った映画というのはその割に少ないこともあって、実に貴重な1本ということなりますね。

 

↓ビデオですが...

チャンピオンズ【字幕版】 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 東北新社
  • メディア: VHS


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