COMMUNARDS『COMMUNARDS』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1985年に発表された彼らの1st.アルバムである。BRONSKI BEATを解散して新たなバンド・COMMUNARDSを結成したJIMMY SOMERVILLEを中心としたグループである。本アルバムでは、BRONSKI BEATのサウンドそのままということもあって、JIMMYらしい所を発揮している。尚、チャート成績の方は、本国イギリスでは最高位7位、オランダで5位、スイスで10位、(西)ドイツで15位、イタリアで18位、アメリカでは90位を記録している。(やはり欧州を中心としたヒットでした。)
収録曲は、オリジナル盤では全10曲であったが、現在は2曲のボーナス・トラックが追加収録されて、全12曲になっている。収録曲は以下の通りである。『Don't Leave Me This Way』『La Dolarosa』『Disenchanted』『Reprise』『So Cold The Night』『You Are My World』『Lover Man』『Don't Slip Away』『Heaven's Above』『Forbidden Love』。(以下、ボーナス・トラック)『Breadline Britain』『Don't Leave Me This Way (12 Inch Mix)』。
この中からシングル・カットされたのは全部で4曲である。1st.シングルの『You Are My World』はイギリスで30位、フランスで16位を記録している。2nd.シングルの『Disenchanted』はイギリスで29位、オランダで47位を記録した。3rd.シングルの『Don't Leave Me This Way』はイギリスとオランダで2位、スイスで2位、(西)ドイツで5位、フランスで6位、オーストリアで19位、アメリカで40位を記録し、彼らのシングルでは最大のヒット曲となった。そして4th.シングルの『So Cold The Night』は、イギリスとオランダで8位、スイスで10位、オーストリアで13位、(西)ドイツで14位、フランスで17位を記録している。(やはり、全体的に欧州でヒットしていて、アメリカでは今一つであった。)また、2nd.シングル以降の3曲はそれぞれリミックス・バージョンもシングルとしてリリースされている。しかし、リミックス・バージョンでチャートインを記録したのは『Don't Leave Me This Way (Gotham City Mix)』のみであって、(西)ドイツで14位、アメリカではBillboardのダンス・チャートで1位を記録している。
お薦め曲は、彼らの代表曲である『Don't Leave Me This Way』とシングル曲の『You Are My World』『Disenchanted』『So Cold The Night』、更に『Don't Slip Away』と『Forbidden Love』をピックアップしておく。
本アルバムは、確かにCOMMUNARDSのアルバムであるが、サウンドの方はBRONSKI BEATのサウンドと特に変わっていない。'80'sのUKダンス・ミュージックらしいものであって、ポップで明るく楽しいものである。そのため、B. BEATを聴いていた方であれば、そのまま受け入れられるものである。
また、シンセサイザーを中心としたこの様な'80'sサウンドは、ユーロビートとして'80's終盤の欧州のダンス・ミュージックの中核になっていくだけに、'80'sの欧州サウンドを堪能するのであれば、しっかりと聴いておきたい所である。たっぷりと楽しみましょう!
コメント 0