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「CHAPPAQUA」 [映画(洋画)]

表題の作品は1966年のアメリカ映画「チャパクア」である。日本では長年劇場公開されなかったが、1999年5月になってようやく劇場公開された幻の作品である。本作はヴェネチア映画祭で新人監督賞と審査員特別賞を受賞しているが、本作と1972年の「シッダールタ」(日本では1997年に劇場公開された。)の2作だけで映画界から姿を消したC・ルークスの処女作である。現在ではカルト的な作品として幻の作品となっているものである。

作品データを記しておくと、時間は82分、製作、監督、脚本はコンラッド・ルークス、撮影はロバート・フランク、美術はレギ・パグニズ、音楽はラヴィ・シャンカール、フィリップ・グラスである。そして出演は、コンラッド・ルークス、ジャン・ルイ・バロー、オーネット・コールマン、ウィリアム・S・バロウズ、アレン・ギンズバーグ、ラヴィ・シャンカール、ポーラ・プリシェット、オーネット・コールマン、スワミ・サッチナンダ、ムーンドッグ、ジル・レイター、ジョン・イーサム、ザ・ファグス、たちである。

アルコールトドラッグ中毒に陥っているラッセル・ハーウィックは、それを治療して狂乱の日々から抜けだそうとして、フランスのあるサナトリウムを訪れた。早速ラッセルはブノワ医師の治療を受けて、催眠療法が始まった。治療でラッセルは様々な夢を見ることになり、様々な人物たちに誘われていく...

ストーリーは、主人公がサナトリウムで治療を受けるというものであるが、本作はそのストーリーよりも、そこで見る様々な夢の幻想的な表現方法を堪能するものである。(ストーリーはあってないようなものである。)

現在では何でもCGに頼ってという表現が多くなっているが、45年も前にCGの無い時代に厳格を表現するのに用いられた様々な手法が見所となっていて、職人技術による映像表現は面白い所である。

ということで、作品(物語)を堪能するだけで無く、撮影技法、映像表現方法などを学ぶ(知る)ためにも色々と教えてくれるところがある作品である。

 

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