「COLORADO TERRITORY」 [映画(洋画)]
表題の作品は1949年のアメリカ映画「死の谷」である。日本での劇場公開は1950年5月であった。1941年の「ハイ・シエラ」を西部劇に置き換えてのリメイク作品であるが、どちらもウォルシュ監督作品であるため、セルフ・リメイクということになる作品でもある。訳有りで人生の裏街道を行く男女の悲恋の恋を描いた西部劇調のメロドラマである。
作品データを記しておくと、時間は94分、白黒作品である。原作と脚本はジョン・ツイストとエドマンド・H・ノースの2人、監督はラオール・ウォルシュ、撮影はシド・ヒコックス、音楽はデヴィッド・バトルフである。そして出演は、ジョエル・マクリー、ヴァージニア・メイヨ、ドロシー・マローン、ヘンリー・ハル、ジョン・アーチャー、ジェームズ・ミッチェル、モリス・アンクラム、ベイジル・ルイスデール、フランク・パグリア、イアン・ウルフ、ハリー・ウッズ、たちである。
時は1870年代、アメリカ中西部・開拓時代のコロラド。牢破りでお尋ね者となった男と、あばずれ女が出会い、互いの不幸な絆のために結ばれることになる。が、2人を祝福してくれる人は一人も居ない。つかの間の幸せを感じた二人は、ひとときの幸せの中に、絶望の人生から脱却する一筋の光明を見出すが、次第に追いつめられていき、万策も尽きてしまって...
本作は、何かと「ハイ・シエラ」と比較されてしまうことになるのだが、これは仕方の無いところで有る。(「ハイ・シエラ」の方が良いという声が多いようだが、中には本作の方が良いという声もあって、意見の分かれているところである。)が、一部で設定を変えていることもあるので、本作は本作として見るのが良いでしょう。
ささやかながらも幸せを感じる場面があるが、何処までも不幸に、という展開であるため、見終わった後に重苦しさを感じてしまう。ということで、見る倍は、その時の場と気分を考えて、後を引かないように考えてから見ましょう。
↓一応、こちらも拾っておきます。
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