DARYL HALL & JOHN OATES『ABANDONED LUNCHEONETTE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1973年に発表された彼らの2nd.アルバムである。また、当初はヒットしなかったが、ブレイクしたことで再注目されて、再発されるとチャートを昇っていって、「ヒットした」というレベルに達し、彼らは人気デュオとして定着することになった。(チャート成績は最高位33位を記録している。)
収録曲は以下の全9曲である。『When The Morning Comes』『Had I Known You Better Then』『Las Vegas Turnaround (The Stewardess Song)』『She's Gone』『I'm Just A Kid (Don't Make Me Feel Like A Man)』『Abandoned Luncheonette』『Lady Rain』『Laughing Boy』『Everytime I Look At You』。
この中からシングル・カットされたのは『She's Gone』である。但し、1974年に最初にリリースされた時は、Billboardで最高位60位を記録しただけであったが、『Sara Smile』のヒットを受けて、1976年に再発されたときには最高位7位を記録して、1976年のBillboard年間シングル・チャートでは81位にランクインしている。また、1976年の再発時にはカナダで42位、イギリスで7位を記録して、アメリカ以外でもブレイクすることになった。
お薦め曲は、初期の彼らの傑作として人気の高いシングル曲の『She's Gone』、そして『When The Morning Comes』『Lady Rain』、アルバム・タイトル・ナンバーの『Abandoned Luncheonette』、7分を超える大作の『Everytime I Look At You』をピックアップしておく。
フォーク調の所もあるが、ブルー・アイド・ソウルの傑作アルバムとして知られている本アルバムは、ソウルフルな彼らの一面がたっぷりと出ている味のあるものとなっている。派手な部分は控え目であるが、だからこそソウルフルにじっくりと聴かせるアルバムにもなっていて、腰を落ち着けて聴くことが出来るアルバムになっている。
'70's後半以降、'80's前半の黄金期のアルバムと比べると地味な部分があるのも事実であるが、内容的にはソウルフルであって、黄金期のアルバムに決して劣っていることは無い。それだけに、じっくりと聴くアルバムである。一度は聴いておきましょう。
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