石川ひとみ『石川ひとみSINGLESコンプリート』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは2007年に彼女の2枚組のベスト盤であって、シングル曲を集めた企画ものベスト盤である。(但し、細かいことを言うと、本ベスト盤がリリースされた時点(=2007年8月)では、2006年にリリースされたシングル『だいすき!ラスカル』が収録されていないので、「コンプリート」という言葉に偽りがあるのですが...(本ベスト盤の後にリリースされたシングルがあるのであれば、当時に偽りは無いことになるのだが...))
彼女のシングル27曲が、レコード会社移籍前の23曲と、その後の4曲が、リリース順に収録されている。特に、レコード会社移籍後のシングル4曲がフォローされているのは価値の高いところである。(更に、ボーナス・トラックとして1曲が収録されている。)
収録曲は14曲ずつ、2枚のDISCに分けて収録されている。DISC 1の収録曲は以下の通りである。『右向け右』『くるみ割り人形』『あざやかな微笑』『ひとりぼっちのサーカス』『プリンプリン物語』『ハート通信』『ミス・ファイン』『オリーブの栞』『秋が燃える』『夢番地一丁目』『まちぶせ』『三枚の写真』『ひとりじめ』『君は輝いて天使にみえた』。
DISC 2の収録曲は以下の通りである。『冬のかもめ』『パープル ミステリー』『にわか雨』『恋』『メモリー MEMORY』『アモーレ』『裸足でダンス』『夢回帰線』『秘密の森』『みなしごハッチ』『元気あげるね』『世界中が宝物』『キミらしいまま』。(以下、ボーナス・トラック)『三枚の写真(一五一会Version)』。
年代順に収録されていることから、彼女の歌の傾向の変化が分かり、同時に、デビュー時から歌の上手さがあることも良く分かる。澄んだボーカルも心地良さを与えてくれる。ということで、本ベスト盤はシングル曲ばかりであるが、彼女の足跡を辿るには十分な内容である。
細かいことを言うと、2枚組であることを考えると、収録時間が短く感じてしまう(110分弱である。→ベスト盤であれば120分は欲しい...)とか、シングル曲が「コンプリート」ではない、価格的に中途半端なところがあるなど、「?」と言うところもあるのだが、資料性としての価値があることを考えると、存在価値は十分である。手元にあっても悪くないベスト盤であるので、お手元にどうぞ。
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