DANGER DANGER『SCREW IT!』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1991年に発表された彼らのフルサイズのアルバムとしては2枚目となるアルバムである。'90'sを迎えて、パワーポップ路線のHR界で大きな期待が持たれていた彼らの待望のアルバムということになったが、セールスの方は伸び悩むことになったアルバムである。チャート成績はBillboardで最高位123位に留まっている。
収録曲は以下の全14曲である。『Ginger Snaps (Intro)/Monkey Business』『Slipped Her The Big One』『C'est Loupé (Prelude)/Beat The Bullet』『I Still Think About You』『Get Your Shit Together』『Crazy Nites』『Puppet Show』『Everybody Wants Some』『Don't Blame It On Love』『Comin' Home』『Horny S.O.B.』『Find Your Way Back Home』『Yeah, You Want It!』『D.F.N.S.』。
この中からシングル・カットされたのは2曲である。但し、どちらも本国アメリカでは伸び悩み、特にヒットし無かった。1st.シングルの『I Still Think About You』はイギリスで最高位46位を記録し、2nd.シングルの『Comin' Home』はイギリスで最高位75位を記録している。
お薦め曲は、シングル曲の『I Still Think About You』と『Comin' Home』、それ以外からは『Slipped Her The Big One』『Get Your Shit Together』『Crazy Nites』『Find Your Way Back Home』という所をピックアップしておく。
彼らはBON JOVIのデビュー時を彷彿させるサウンドということもあって、大きく期待され、その路線のサウンドを、よりハードにした形にしたことで、一部では強く支持されることになった。しかし、'90年代に入り、そういうサウンドは求められないものとなってしまったことで、セールス的には失敗してしまった。ということで、HRアルバムとしては聴き所がたっぷりというアルバムであるということでは評価されているのに、商業的に転けたことから失敗作とされているのは残念なところである。
尚、本アルバムは、2003年になって、本アルバムの前年にリリースされた5曲入りのミニ・ライヴ・アルバム「DOWN AND DIRTY LIVE」をボーナス・ディスクと称して、2枚組としたセットもリリースされている。(収録曲はいずれもが1989年のライヴ・テイクであって、曲は『Boys Will Be Boys』『Bang Bang』『Groove Or Die』『Naughty Naughty』『Rock 'N' Roll Hoochie Koo』の5曲である。)が、このような企画ものとしてリリースされると言うことは、内容的には評価されている証でもある。
ということで、万人向けとは言わないが、HRファンであれば、しっかりと聴いておきたいアルバムの一つである。じっくりと聴きましょう!
↓2枚組のセットはこちらです。
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