「CASSANDRA」 [映画(洋画)]
表題の作品は1987年のオーストラリア映画「カサンドラ」である。日本での劇場公開は1988年7月であった。豪州産のサイコ・スリラーであり、その設定の異常さには度肝を抜かされる作品である。
作品データを記しておくと、時間は93分、監督はコリン・エッグルストン、脚本はコリン・エッグルストン、ジョン・ルーアン、クリス・フィチェットの3人、撮影はゲイリー・ワップショット、音楽はトレヴァー・ルーカスとイアン・メイソンの2人である。そして出演は、テッサ・ハンフリーズ、ブリオニー・ビーツ、リー・ジェームズ、シェーン・ブライアント、キット・テイラー、ティム・バーンズ、スーザン・バーリング、たちである。
カサンドラという娘は、若い女性が自殺するという悪夢を連日見ていて、そのことで悩んでいた。そんな中、彼女は父・スティーヴンの愛人・リビーが惨殺される夢を見て、数日後、それが現実のものになった。悪夢が現実になったことで、カサンドラは謎を調べていき、悪夢の細部が次第に明らかになっていく。彼女が悪夢で見ていた自殺する女というのは、彼女の実母・ジルであり、しかもジルはカサンドラの父・スティーヴンの実妹であり、カサンドラは実の兄妹の間に双生児の妹として生まれていたのだった。まさ、双生児の兄ウォーレンは施設に入れられて、生き別れになっていたのだった。また、カサンドラがこれまで実母と思っていたヘレンも、実はスティーヴンの実妹であったことも分かった。それからまもなく、スティーヴンは何者かによって殺害され、更にカサンドラの悪夢はその全てが現実のものとなってゆき...
物語の方は、とんでもないものになっていき、B級作品以上の突拍子の無い展開となってしまうが、サイキックな映像表現ということでは色々と工夫がされていて、なかなか面白い映像を見ることが出来る。作品としてはA級作品とは言えないが、B級作品というには出来が良い作品であって、異様な世界を上手き描いている隠れた傑作といえる。が、ソフトという点では、かつてはLDでリリースされていたのだが、現在ではDVDも無いのが残念で...
↓日本版/輸入版のビデオですが...
- 出版社/メーカー: 大映
- メディア: VHS
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