DEEP PURPLE『SHADES OF DEEP PURPLE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1968年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。日本では「紫の世界」という邦題でリリースされたが、後に「ハッシュ/ディープ・パープルⅠ」という邦題に変更されて再発された。本国イギリスではまったくだったが、アメリカではヒットを記録して、Billboardで最高位24位を記録している。
収録曲は、オリジナル盤では全8曲であったが、2000年にリマスターされたときに5曲のボーナス・トラックが追加されて全13曲になった。収録曲は以下の通りである。『And The Address』『Hush』『One More Rainy Day』『Prelude: Happiness/I'm So Glad (Medley)』『Mandrake Root』『Help』『Love Help Me』『Hey Joe』。(以下、ボーナス・トラック)『Shadows』『Love Help Me (Instrumental Version)』『Help (Alternate Take)』『Hey Joe (BBC Top Gear Session)』『Hush (Live US TV)』。
この中からシングル・カットされたのは『Hush』であって、アメリカで最高位4位を記録している。本国イギリスではチャートインしていない。
お薦め曲は、彼らの代表曲の一つである『Hush』、更に『And The Address』『Mandrake Root』『Love Help Me』『Hey Joe』をピックアップしておく。(全曲と言っても良いのですが...)
'60's当時は、サイケデリック・ロックが'60'sらしいサウンドとして流行っていたが、本アルバムは「アート・ロック」に分類されている。実際、「ハードロック」とは毛色が違うものである。(但し、ライヴ盤ではアルバム・バージョンよりもよりハード・ロック色を強めて演奏していることもあって、「ハード・ロック」に分類されますが...)サウンド的には試行錯誤していたと言うことになるが、デビュー時からサウンドが全く変わらないというバンドはまず無いだけに、そういう試行錯誤を通してハードなサウンドが完成していくのだから、これはこれで宜しいかと...
また、オリジナル盤では全8曲であるが、時間は約43分半ということで、6分以上の長尺曲が3曲(内2曲は7分以上)ということもあって、たっぷりと彼らのサウンドを堪能できるアルバムである。後のハードにサウンドとは少し違っているが、ロック・ファンであればやはり聴いておくべきアルバムの一つである。
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