DON McLEAN『AMERICAN PIE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1971年に発表された彼の2枚目のスタジオ・アルバムである。前年のデビュー・アルバムは伸び悩んだが、いきなり全米No.1ソングを生み、しかも本アルバムも全米No.1となって、大ブレイクすることになったアルバムである。(ただ、結果的には一発屋に近いことになってしまいましたが...)また、タイトル曲は2000年にMADONNAがカヴァーしてヒットしたことで、改めて彼が注目されることにもなった。チャート成績は、Billboardでは7週連続1位となり、1972年の年間アルバム・チャートでは3位にランクインしている。また、カナダ、オーストラリアでも1位を獲得している。
収録曲は、オリジナル盤では全10曲であるが、2003年に再発された時に2曲のボーナス・トラックが追加されて全12曲の収録となった。収録曲は以下の通りである。『American Pie』『Till Tomorrow』『Vincent』『Crossroads』『Winterwood』『Empty Chairs』『Everybody Loves Me, Baby』『Sister Fatima』『The Grave』『Babylon』。(以下、ボーナス・トラック)『Mother Nature』『Aftermath』。
この中からシングル・カットされたのは2曲である。1st.シングルの『American Pie』はBillboardで4週連続1位となり、1972年の年間シングル・チャートでは3位にランクインしている。また、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドでも1位を獲得し、イギリスでは2位、ノルウェーでは9位、オランダでは10位を記録している。続く2nd.シングルの『Vincent』は、アメリカでは12位を記録し、1972年の年間シングル・チャートでは94位にランクインしている。また、イギリスでは2週連続で1位を獲得し、カナダでは3位を記録している。
お薦め曲は、大ヒット・シングルの『American Pie』と『Vincent』、更に『Crossroads』『Winterwood』『Sister Fatima』をピックアップしておく。特に『American Pie』はシングル・バージョンとはことなって、8分半を超える大作となっていても聴き応え十分である。
'70'sはフォーク系のサウンドの全盛期であったが、本アルバムはクオリティが高く、捨て曲もない内容のあるアルバムである。シングル曲も大ヒットを記録しているが、それ以外の曲もクオリティが高く、優しいサウンドに乗せた彼のボーカルも心地よさを与えてくれている。
日本では、フォーク系のサウンドは流行りにくいところがあるが、垣根が高いものではなく、聴きやすいものである。じっくりと聴いてみたくなるアルバムであるだけに、楽しみましょう!
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