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DONNY HATHAWAY『EVERYTHING IS EVERYTHING』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1970年に発表された彼のデビュー・アルバムである。従来の黒人ミュージシャンのスタイルにはない独特のスタイルで「ニュー・ソウル」と呼ばれる新しい黒人音楽をMARVIN GAYEと共に切り開いたことで知られる彼の記念すべきデビュー・アルバムである。(奇しくも、彼は33歳で、M. GAYEは44歳で早世しました。)チャート成績の方はBillboardで最高位73位、R&Bチャートで33位を記録している。

収録曲は、オリジナル盤では全9曲であったが、CD化されたときに1曲のボーナス・トラックが追加されて全10曲の収録となった。収録曲は以下の通りである。『Voices Inside (Everything Is Everything)』『Je Vous Aime (I Love You)』『I Believe To My Soul』『Misty』『Sugar Lee』『Tryin' times』『Thank You Master (For My Soul)』『The Ghetto』『To Be Young, Gifted And Black』。(以下、ボーナス・トラック)『A Dream』。

この中からシングル・カットされたのは『The Ghetto』である。(但し、アルバム・バージョンは7分弱の大作であり、シングル・バージョンは時間の短い『The Ghetto Part 1』である。また、B面曲が『The Ghetto Part 2』であった。)BillboardのR&Bチャートでは23位を、HOT 100では87位を記録している。

お薦め曲はシングル曲になった『The Ghetto』(当然、アルバム・バージョンをお薦めです。)と『Voices Inside (Everything Is Everything)』『I Believe To My Soul』『To Be Young, Gifted And Black』をピックアップしておく。

本アルバムのサウンドは、それまでの黒人音楽、ソウル・ミュージックとは一線を画したものであるが、それは彼が黒人ミュージシャンという予備知識があるからであって、そういう知識が無ければ、ブルー・アイド・ソウルとも、ゴスペル系のソウルとも感じられる所がある。それだけ彼のサウンドは黒人音楽らしくないソウル・ミュージックであったということでもある。

チャート成績では、本アルバムは音楽シーンに衝撃を与えるほどの大ヒットにはなっていないが、'70'sの黒人音楽に与えた影響が大きいのは言うまでも無い。

彼は、「記録に残るのではなく、記憶に残る」というミュージシャンだったということになるが、そんな彼の記念すべき最初のアルバムであるだけに、'70'sのも更にその影響を受けている'80's以降のブラック・ミュージックを聴くのであれば、聴いておくべきアルバムの一つである。じっくりと聴きましょう!

 

Everything Is Everything

Everything Is Everything

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino
  • 発売日: 2000/03/13
  • メディア: CD

新しきソウルの光と道+1

新しきソウルの光と道+1

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Music Japan =music=
  • 発売日: 2008/09/24
  • メディア: CD

Everything Is Everything [12 inch Analog]

Everything Is Everything [12 inch Analog]

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Hi Horse Records
  • 発売日: 2009/04/21
  • メディア: LP Record

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