伊藤敏博『サヨナラ模様』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1981年12月に発表された彼の1st.アルバムである。国鉄に勤めていて、車掌として乗務していたことから、「車掌さん歌手」または「シンガーソング車掌」として話題になったシンガーである。本アルバムはそんな彼が、大ヒット曲を生んだことでリリースされることになったアルバムである。
収録曲は以下の全10曲である。『サヨナラ模様』『夜汽車』『綾織リ』『メモリー』『追憶』『鬼火送り』『貴方を』『ただ恋はいつも黄昏れて』『いつわり』『追憶-エピローグ-』。
この中からシングルトシテリリースされているのは、アルバムより4ヶ月早くリリースされてヒットした『サヨナラ模様』である。この曲はヤマハのポプコンでグランプリを獲得した曲でもあって、彼の代表曲となった。
お薦め曲は、彼と言えばこの曲となる『サヨナラ模様』と、『夜汽車』『メモリー』『ただ恋はいつも黄昏れて』という所をピックアップしておく。
ポプコン出身というシンガーはけっこう多く居るが、彼はポプコン出身者が次々とブレイクしていった後からポプコンに出場していることもあって、ポプコン出身組の中では後発組である。が、ダテにグランプリを取っていないところを見せているのは言うまでも無い。
ただ、国鉄マンとシンガーの二足のわらじを履いていたこともあって、興味本位でという所が合ったのも事実であるが、確かな実力を持っているのは言うまでも無い。
じっくりと聴くことの出来る曲もあるだけに、腰を落ち着けて、味わいながら聴きたいところである。派手な曲は少ないが、佳曲がたっぷりと詰まっているアルバムである。
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