伊勢正三『北斗七星』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1980年に発表された彼のソロ・デビュー・アルバムである。それまで「かぐや姫」「風」で活動してきた彼であるが、満を持してソロに転向して新たなスタートを切ることになり、発表されたのが本アルバムである。ソロに転向しても従来と同様にフォーク系のシンガーソングライターとしての活動が続いていて、「風」の延長線上にあるようなサウンドであって、ある意味ではファンを安心させることになった。
収録曲は以下の全10曲である。『東京日暮れ色』『ミュージシャン』『都方人(みやこかたびと)』『想い出がつきない夜』『月影に揺れて』『海を渡る手紙』『サンルームの鍵』『春の日の終りに』『五月雨』『ブルー・ブルー・ハワイ(青き海によせて)』。
この中からは『想い出がつきない夜』がシングル・カットされていて、彼のソロとしての最初のシングルなっている。
お薦め曲は、シングル曲の『想い出がつきない夜』、そして『東京日暮れ色』『月影に揺れて』『五月雨』という所をピックアップしておく。
従来の彼のサウンドの延長線上にあるため、従来のファンの方にも違和感なく受け入れられるものであり、更に彼らしいハートフルな所もるだけに、安心して聴くことが出来るアルバムである。ただ、その分、派手さがなく、おとなしく纏まっているが、じっくりと聴くにはもってこいの粒ぞろいの佳曲が詰まっているということで、これはこれで宜しいかと...
ただ、ボーナス・トラックを追加した形(紙ジャケでOKですが...)での再発を早く行って貰いたいところではありますが...
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