DAVID LEE ROTH『EAT 'EM AND SMILE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1986年に発表された彼のソロ・デビュー・アルバムである。(フル・サイズのアルバムとしては初である。)VAN HALENのボーカリストとして活躍していた彼が、ソロ活動をしたいとして脱退したのが1985年で、直ぐにソロ作品を発表したが、新たに書き下ろした曲を含んだアルバムということで、遂に発表されたということになったアルバムである。前評判も高く、発表されると大ヒットになった。チャート成績は、アメリカではBillboardで最高位4位を記録し、スウェーデンで12位、カナダで13位、ノルウェーで17位、イギリスで28位、スイスで29位、ニュージーランドで50位を記録している。また、1986年のBillboard年間アルバム・チャートでは84位にランクインしている。
収録曲は以下の全10曲である。『Yankee Rose』『Shyboy』『I'm Easy』『Ladies' Nite In Buffalo?』『Goin' Crazy!』『Tobacco Road』『Elephant Gun』『Big Trouble』『Bump And Grin』『That's Life』。
この中からシングル・カットされたのは4曲である。1st.シングルの『Yankee Rose』が本アルバムからのシングル出来最大のヒット曲になって、アメリカでは16位、カナダで29位、豪州で33位を記録している。2nd.シングルの『Goin' Crazy!』はアメリカで66位、3rd.シングルの『That's Life』は同85位を記録している。4th.シングルの『Tobacco Road』はBillboardのロック・チャートで10位を記録しているが、HOT 100にはランクインしなかった。
お薦め曲は、シングル・ヒットを記録している『Yankee Rose』『Goin' Crazy!』『That's Life』の3曲と、『Shyboy』と『Elephant Gun』をピックアップしておく。
本作にはSTEVE VAIとBILLY SHEEHANが参加していて、この2人の力があるということを抜きに語ることが出来ないが、その2人とDAVID LEE ROTHとが相互に良い方に絡み、それぞれの持ち味を直球ストレート勝負としたことで、上手く引き出しあうことになり、傑作となっている。オーソドックスに真っ正直なストレートなハードロックであるが、変化球で技を見せるのも悪くはないが、やはり真っ直ぐにくるものはシビレ度の違うだけに、聴き応えのあるロック・アルバムとなっている。
'80'sのハード系のロックがお好きな方は、聴いておくべし、というマスト・アルバムの一つである。じっくりと堪能しましょう!
イート・エム・アンド・スマイル (ワーナー・ハード・ロック1500)
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2011/09/21
- メディア: CD
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