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「やくざ番外地」(その3) [映画(邦画)]

2作品しか無いシリーズの「やくざ番外地」を懐かしの邦画ヒーローシリーズの第61弾として取り上げたが、今回は2本目の作品で、1969年11月に劇場公開されたシリーズ第2作についてです。

シリーズ第2作やくざ番外地 抹殺」(1969年)
作品データを記しておくと、1969年の日活作品で、時間は84分、監督は柳瀬観、脚本は山崎巌と西田一夫の2人、撮影は萩原泉、美術は入野達弥、音楽は伊部晴美である。そして出演は、丹波哲郎、渡哲也、中丸忠雄、葉山良二、丘みつ子、高倉みゆき、有沢正子、安城由貴、小林重四郎、山本耕一、植村謙二郎、永山一夫、木島一郎、小柴隆、相原昇、福岡正剛、水城つよし、雪丘恵介、たちである。

関西銀誠会は関東に勢力を伸ばそうとして、次々に敵対する組織を潰していき、力を強くしていた。そして、その勢力は小田原の宇田組を潰し、そして川崎の高見組が狙われた。宇田組の早川は、組を潰された恨みを晴らすため、銀誠会の会長・村島を狙い、失敗して追われる身となっていた。高見組は、組長の高見は刑務所にいたが、幹部の伊沢は銀誠会の嫌がらせにも負けず、何とか組を守っていた。そんな中、高見が出所してくる。しかし、銀誠会に買収された横浜の本波が刺客を差し向けられ、同心会の貝塚に助けられる。そんな中、早川が高見に匿われることになるが、その事が村島の耳にも届いた。すると村島は、高見に対して、早川を出すか、銀誠会と手を結ぶかの二者選択を迫った。これに高見は、早川を切ることは出来ず、銀誠会と手を結ぶことを選んだ。すると、銀誠会は今まで以上にのさぼるようになり、同心会の貝塚と寺坂は怒りを爆発させて立ち上がったが、返り討ちに遭ってしまう。これに高見は、2人の死は銀誠会だと思い、復讐を誓う。一方、伊沢は本波を襲ったが倒されてしまい、本波が関東同心会の三代目会長となり、銀誠会との間で血縁式が行われた。高見と早川は怒りからその会場に乗り込み、大暴れの末に本波と村島を倒したのだった。

東映のやくざ映画とは違った独特の雰囲気のある日活のやくざ映画であるが、夜具座映画に求められるところは一通りあり、更に日活が得意とする無国籍ヒーロー作品の雰囲気があるのは面白い所である。

結局、この後の作品が作られることが無かったため、2作品しか製作されず、その2作品も繋がっている物語ではないのだ、「シリーズ」とは言い切れない所があるのも事実であるが、丹波哲郎の任侠ぶりも悪くはない。異色のやくざ映画であることに変わりは無いが、もうあと1、2本は製作されてもと思う所のある作品群でした。

 

↓第1作はこちら

やくざ番外地 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 日活
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