EDDIE MURPHY『COMEDIAN』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1983年に発表された彼の2nd.アルバムである。彼というとコメディ俳優というイメージが強いが、歌手としての活動も長いキャリアを持っている。ただ、正統派の歌手としてではなく、コメディ・シンガーとしての活動でスタートしていて、その頂点と言えるのが本アルバムである。というのは、本アルバムで彼はグラミー賞を受賞しているのである。(最優秀コメディ・アルバム賞であり、主要部門とはかけ離れているので、彼がグラミー賞受賞者ということは(日本では)余り知られていない。)また、本アルバムはBillboardで最高位35位を記録しており、また、R&Bチャートでは最高位10位を記録している。(音楽的にも評価されているのは言うまでも無い。)
収録曲は以下の全9曲である。『Faggots Revisited/Sexual Prime』『Singers』『Ice Cream Man/Shoe Throwin' Mothers』『Modern Women』『The Barbecue』『The Fart Game』『Politics/Racism』『Languages』『TV』。
尚、この中からシングル・カットされた曲は無い。
一部は音楽と言うよりも、彼のマシンガントークによるしゃべくりといった方が良いものもあるが、一応、お薦め曲ということで、8分強の『Faggots Revisited/Sexual Prime』、10分強の『Singers』、12分半強の『The Barbecue』の3つは、彼らしい所がたっぷりと出ていると言うことから拾っておく。また、『The Fart Game』と『Languages』という2分前後のものも別の意味からのお薦めと言うこととしてピックアップしておく。
ただ、彼のマシンガントークは、それなりの英語のヒアリング能力がないと、単に喧しいだけと言うように感じられるかも知れない。ということなので、英語の能力(特にヒアリング)を鍛えていないと、就いていくのはしんどいことになってしまうでしょうね。(まあ、ヒアリングの教材にするという方法もありますが、初心者にはお奨めできません...)
一応、シンガーとしての彼を知る上では、デビュー・アルバムと共にチェックしておきたいアルバムであります。
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