宇沙美ゆかり『Myこれ!クション 宇沙美ゆかりBEST 』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは2002年にリリースされた彼女のベスト盤である。彼女は映画「みゆき」でデビューしたこともあって、歌手というイメージよりも女優というイメージの方があるが、CMソングや主演映画「Vマドンナ大戦争」の主題歌(『風のプリマドンナ』)を歌うなど、歌手としての活動もあった。本アルバムは、そんな彼女の曲を集めたベスト盤である。
収録曲は以下の16曲である。『蒼い多感期』『SHOCK!』『ツライキライクライMAX』『アルカリ少年(boy)』『風のプリマドンナ』『恋はDancing』『Com'on Whistle!』『恋のパトロール』『ちっぽけな悪戯』『颱風前夜』『夕映えのラブシャワー』『星のパートナー』『半分だけ恋』『恋とギャルソン』『初めての旅』『ファースト・スノウ・キッス』。
最初の6曲がシングル曲であって、次の5曲が1st.アルバムから、後ろの5曲が2nd.アルバムからという構成である。(3rd.アルバムからの曲は、2曲のシングル曲がということになっている。)ということで、全体的にはバランスがとれているといえる内容である。(シングルのB面曲は収録されていないですが...)
歌手としては大きなヒット曲は生まれていないが、フジテレビのプッシュでCMソングに使われた曲があったこともあって、一部の曲は耳にすることも多かったのですがね...
ところで、彼女は主演映画「Vマドンナ大戦争」のおかげで、「スケバン刑事」に内定していたのを降板することになっていた。しかし、「スケバン刑事」は大ヒットし、映画「Vマドンナ大戦争」が転けたことから、あっという間に消えてしまうことになったが、もしもそれが逆で、映画を降りて「スケバン刑事」を演じていたら(ただ、事務所が映画を選ばせたため、それはそれで違った形で追い出されたかも知れませんが...)、歴史は変わっていたでしょうね、と思う逸材であっただけに残念である。
そういうことを考えると、本ベスト盤は、発CD化された音源もあるなど、内容的にもなかなか貴重なベスト盤であるといえる。歌の方も十分上手く、女優としてもデビュー作の「みゆき」で評価されていただけに、本当に残念でした。
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