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「DILLINGER」 [映画(洋画)]

表題の作品は1973年のアメリカ映画「デリンジャー」である。日本での劇場公開は1974年10月であった。アメリカ犯罪史上に名高いギャング・ジョン・デリンジャーの半生を描いた作品であり、かつ、J・ミリアス監督の監督デビュー作である。

作品データを記しておくと、時間は107分、監督と脚本はジョン・ミリアス、撮影はジュールス・ブレンナー、美術はトレヴァー・ウィリアムズ、音楽はバリー・デ・ヴォーゾンである。そして出演は、ウォーレン・オーツ、ベン・ジョンソン、ミシェル・フィリップス、リチャード・ドレイファス、ハリー・ディーン・スタントン、スティーヴ・カナリー、クロリス・リーチマン、ジェフリー・ルイス、ジョン・P・ライアン、ロイ・ジェンソン、リード・モーガン、フランク・マクレー、ジョン・マルティーノ、たちである。

1930年代、ジョン・デリンジャーはハリー、ホーマー、エディ、ビリーの4人を率いてアメリカ中西部の銀行を荒らし回っていた。FBIのフーバー長官はそれに頭を悩ましていた。FBI捜査官のメルビン・パービスは大物ギャングたちを追いかけ、異常な執念で追い続けていたが、デリンジャーはそれを尻目に、FBIの管轄外で銀行強盗を重ねていった。が、イースト・シカゴの銀行を襲った時に、些細な手違いから警官隊に囲まれて、エディとチャーリーが銃弾を浴びて死んでしまった。そして、それに応戦したデリンジャーは初めて警官を殺してしまて、殺人犯として追われることになった。アリゾナ州ツーソンに逃れたが、そこでアリゾナ警察のウォラード警部の急襲を受けて逮捕された。そして彼はインディアナ州レイク地方刑務所に入ることになった。しかしデリンジャーは脱獄し、黒人殺人犯・リードを従えて、再び銀行を襲い、ビリーの所に戻った。そして、ハリー、ホーマー、リード、そして新たに加わったフロイドとネルソンの2人を率いて、再び銀行を襲うようになった。FBIのパービスは執念でデリンジャー一味を追いかける。そしてイリノイ州で一味を包囲し、リードを射殺、他の者も殆ど重傷を負い、命からがらで逃げて隠れ家に戻った。しかし、パービスは隠れ家を総動員して囲み、ハリーを射殺、一旦逃げたフロイド、ネルソン、ホーマーも死亡した。しかし、デリンジャーは逃亡に成功した。それからデリンジャーの消息が分からなくなっていたが、数ヶ月後、シカゴからデリンジャーに関する情報が届き、それがデリンジャーと確信したパービスは動いた。ローレンスと名乗る貿易商がある売春婦に通い詰めているというその情報から、ローレンスはデリンジャー、売春婦はビリーという確信の元、シカゴに入り、仕掛けた。そして、ローレンスはデリンジャーだった。劇場から出てきたデリンジャーを襲撃し、射殺し、デリンジャー一味は壊滅した。

当時のアメリカを震撼させた犯罪者として、ボニー&クライド、アル・カポネと共に余りにも有名なデリンジャーであるだけに、こういう作品が生まれているわけであるが、特に美化することもなく、FBIの死線から描いていて、しかもドキュメンタリー・タッチで描いているところは上手い手法である。

ただ、1930年代の時代背景や、デリンジャーに対する予備知識を得てから見た方が、より分かりやすくなる作品であるのも事実であり、少し勉強してから見ることをお薦めする作品である。

 

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