ELLA FITZGERALD『THE BEST OF ELLA FITZGERALD』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1996年にリリースされた彼女のベスト盤である。(彼女は1996年に亡くなっているが、亡くなる数ヶ月前にリリースされたものである。)1930年代から亡くなるまで、60年近く歌い続けていて、数多くのヒット曲を生んでいて、ジャズ・シンガーと言えばその代表的な存在として必ず名前が出る彼女の、本当に代表的な曲を集めた1枚もののベスト・アルバムである。(当然、彼女のヒット曲の一部でしかないため、有名なヒット曲でも多数抜けているのも事実である。→1枚ものでは彼女の主な曲を全て収録するなんて、不可能である。)
収録曲は以下の全20曲である。『A-Tisket A-Tasket』『Undecided』『Stairway To The Stars』『Five O'Clock Whistle』『Cow Cow Boogie』『Flying Home』『Stone Cold Dead In The Market』『You Won't Be Satisfied Until You Break My Heart』『I'm Just A Licky So And So』『I Didn't Mean A Word I Said』『Oh, Lady Be Good』『How High The Moon』『My Happiness』『In The Evening When The Sun Goes Down』『Smooth Sailing』『Airmail Special』『You'll Have To Swing It (Mr.Paganini) Part. 1 & 2』『Blue Lou』『Lullaby Of Birdland』『Hard Hearted Hannah』。
一応、ここには'30年代の曲から'60年代の曲まで、一通り収録されている。(彼女の歌手活動は1934年から1993年であるが、それなりのヒットを放ったのは'69's終盤までである。)全米No.1ヒットになった曲ですら、一部は収録されていないが、それよりも'30'sから'60'sまでの各ディケイドでの彼女の曲を収録しているということの方が、1枚ものという手軽さを考えるとポイントが高いと言うことが出来る。
本ベスト盤は、ある意味では入門者向けということになるが、女性ジャズ・ボーカルを聴く場合には、彼女は聴いておいて当然というシンガーであるため、本アルバムのような入門者向けというものも必要であって、彼女に触れるという最初の入口にするということでよろしいかと...
尚、彼女のような大御所になると、ベスト盤は多数リリースされており、しかも同じタイトルで内容が異なるものもけっこう存在している。そのため、入手する場合は、アルバム・タイトル、ジャケットだけでなく、収録曲の方も十分チェックしてから購入しましょう!
↓内容違いです。
コメント 0