内田裕也とフラワーズ『CHALLENGE!』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1969年に発表されたアルバムで、フラワーズを率いた内田裕也のアルバムとしては唯一のものである。'50年代終盤からバンド活動を行っている彼であるが、様々なバンドで活動するというように出入りが激しかった中、ようやくバンドを率いてのアルバムとなったのが本アルバムである。
収録曲は、オリジナル盤では全10曲であったが、再発された時に5曲のボーナス・トラックが追加されて全15曲になっている。収録曲は以下の通りである。『ふたりだけで』『イントルーダー』『サマータイム』『うれしい気持』『グリージー・ハート』『ヘイ・ジョー』『ホワイト・ルーム』『左足の男』『心のカケラ』『ストーン・フリー』。(以下、ボーナス・トラック)『ファイヤー』『ファイヴ・トゥ・ワン』『ラスト・チャンス』『フラワー・ボーイ』『夜霧のトランペット』。
本アルバムが発表された当時は、世の中はグループ・サウンズのブームの真っ直中であったが、ロックを追求したサウンドで、彼らしい所を発揮している。また、本アルバムの聴き所となっているのは、ボーカルの麻生レミである。彼女のソウルフルなボーカルは圧巻であって、当時の洋楽ヒットのカヴァー曲を中心にした楽曲であるが、いずれもがその本家の女性ボーカリストにも引けを取っていない見事なものである。
ということで、内田裕也のアルバムとしても、女性ボーカリストを据えたバンドのアルバムとしても聴き所がたっぷりのアルバムである。発表から40年以上の歳月が流れているが、時代を感じることは亡く、現在でも輝き続けている伝説のアルバムである。ジャパニーズ・ロックも良いものであることを教えてくれるアルバムである。
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