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「DISHONORED」 [映画(洋画)]

表題の作品は1931年のアメリカ映画「間諜X27」である。日本での劇場公開は1931年8月であった。M・ディートリッヒのための作品と言っても良いほどの作品であり、トーキー初期の傑作として知られているスパイ映画である。(ただ、80年以上昔の作品ということで、時代を感じるところがあるのは言うまでも無いですが...)

作品データを記しておくと、時間は91分、白黒作品である。原作はジョセフ・フォン・スタンバーグ、監督はジョセフ・フォン・スタンバーグ、脚本はダニエル・N・ルービンとジョセフ・フォン・スタンバーグの2人、撮影はリー・ガームスである。そして出演は、マレーネ・ディートリッヒ、グスタフ・フォン・セイファーティッツ、バリー・ノートン、ヴィクター・マクラグレン、ワーナー・オーランド、ルー・コディ、デヴィッドソン・クラーク、ビル・パウエル、ウィルフレッド・ルーカス、たちである。

第一次大戦(注意:本作製作時は第二次大戦はまだ勃発していない。)中のオーストリア・ウィーン。裏街では数多くの売春婦たちが寂しい日々を送っていた。その中から、祖国を強く愛する1人の女がイタリア秘密探偵局長に拾われ、「スパイX27号」として仕立て上げられ、陸軍省機密書類に記録された。彼女にも任務が与えられた。それは売国奴のヒンダウ大佐を消すということで、仮装舞踏会の夜、大佐に近づき、見事に任務を果たした。続いて、オーストリア郡内に紛れ込んでいる敵国・ロシアのスパイ・クラノウに向かった。が、X27号とクラノウは、互いにスパイであることを知りながら恋に落ちた。が、まもなくクラノウはロシアに帰国した。X27号は重要な任務を命ぜられて、ロシアに潜入し、国境近くのロシア将校宿舎に潜り込んだ。が、まもなく彼女はクラノウに捕らえられ、銃殺されることになった。しかし、彼女のことを恋するクラノウの情けでX27号は祖国に送り返された。が、X27号の仕掛けた罠にロシア兵ははまり、多くが捕らえられる。そしてその中にはクラノウもいた。恋する彼のためにX27号は任務を撃って彼を逃がしたすると、それが反逆罪に認定されて、彼女は売国奴として処刑されることになった。そして、雪降る中、銃殺されて散ったのだった...

スパイものでありながら、メロドラマとして描かれていて、サスペンスとラブ・ロマンスとの両方を楽しめる作品である。また、M・ディートリッヒが美しく、凛々しく、恋に悩む表情を見せたりということで、彼女の動く写真集という部分もある作品である。(ただ、この点では白黒作品であることがマイナスに感じられますが...)

確かに、時代を感じさせる所も多々あるのも事実であるが、スパイ・アクションに走らずにラブ・ロマンスに主眼を置いたスパイ作品ということで、こういう作品も良いですね。ただ、邦題の「間諜」と言う言葉は死語でしょうが...(「スパイ」「間者」という意味であり、現在では「スパイ」と言うのが一般的ですし...)

 

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