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「DISTANT DRUMS」 [映画(洋画)]

表題の作品は1951年のアメリカ映画「遠い太鼓」である。日本での劇場公開は1953年1月であった。G・クーパー主演のインディアンとの戦いを描いたアクション作品(「冒険活劇」と言った方がピッタリ)である。ただ、物語の舞台は、アメリカ西部ではなくて南部のフロリダと言うこともあって、普通の西部劇とは雰囲気の違いのある作品でもある。

作品データを記しておくと、時間は101分、原作はナイヴン・ブッシュ、監督はラオール・ウォルシュ、脚本はニーヴェン・ブッシュとマーティン・ラッキンの2人、撮影はシド・ヒコックス、音楽はマックス・スタイナーである。そして出演は、ゲイリー・クーパー、マリ・アルドン、リチャード・ウェッブ、レイ・ティール、アーサー・ハニカット、ロバート・バラット、クランシー・クーパー、たちである。

時は1840年。フロリダではインディアンに対してアメリカ人が大苦戦していて、既に戦いは7年に達していた。そんな中、ワイアット大尉は海軍のタツフ中尉と協力し、夜陰に乗じてセミノール・インディアンを襲い、捕虜になっていた白人たちを救出し、砦を爆破した。しかし、彼らは基地に戻る途中で、インディアンの大群に襲われた。辛うじて、草に火を放って脱出したが、それもひととき凌ぎでしかなく、夜には完全に包囲されてしまった。そして彼らは、ただ一つの脱出路である沼地を歩いて渡ることにした。その途中でアメリカ軍の装具を付けた1人のインディアンを捕らえた彼らは、インディアン集落の場所を白状させ、そこを襲撃した。しかし、新たにインディアンの大群が現れ、大尉たちは辛うじて逃れ、ようやく自軍の基地に辿り着いた。そして、最後の抵抗をするべく、川を挟んでインディアンと対峙した。一夜明け、大尉たちは川を巧みに使い水中での激闘を制して勝利した。その時、テイラー将軍が率いる応援部隊が駆けつけて、インディアンを掃討してくれたのだった。

物語は「セミノール戦争」の終わり頃のものであるため、アメリカでは詳しく知られていることであるが、日本では余り知られていないことである。そのため、インディアンを討伐する冒険アクション作品のように思われてしまうが、歴史的な背景を知識として、勉強して頭に入れてから見ると、より本作の内容が理解できるようになる。

ということで、インディアンと戦うという娯楽作品としての「西部劇」ではなく、歴史の重さのある部分が描かれた作品であるだけに、そういう所を理解して楽しみましょう!

 

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