「DIXIE LANES」 [映画(洋画)]
表題の作品は1987年のアメリカ映画「想い出のデキシー・レーン」である。日本での劇場公開は1988年6月であった。第二次大戦終結直後の物語で、ある田舎町を舞台に、戦死したと思われていた男が復員してきたことから怒る騒動を描いたコメディ仕立てのドラマである。
作品データを記しておくと、時間は83分、監督はドン・カート、脚本はジョン・ハウブルック、撮影はビル・ウェイジス、音楽はパット・コールマンとポール・ナヴォトニーの2人である。そして出演は、クリス・ライデル、ホイト・アクストン、カレン・ブラック、ニナ・フォック、ティナ・ルイーズ、アート・ヒンデル、たちである。
1945年、第2次大戦が終結した初秋のある日、平凡なアメリカの片田舎のある町に、クラレンス・レイドロウが復員して帰ってきた。突然の彼の帰還には多くの人々を驚かせた。というのは、彼は戦死した者とされていたためであった。そして、彼の一人息子・エヴェレットや、義妹・ゼルマたちは大いに戸惑った。そしてそれ以降、町では悪いことばかり起こり、クラレンスは疫病神扱いになってしまう。ゼルマの兄に対する悪態はエスカレートし、父の顔を見るのも嫌というエヴェレットを町から出て行かせようとしたりして、一家はバラバラになってしまう。余りにも酷い状況に見かねて、保安官が仲裁に入り、一家は平穏を取り戻したかのようになる。が、そんな中、町を強風が襲う。が、その強風で一家の悪運も吹き飛ばした用で、一家は纏まっていった。そして、町の唯一の社交場であるデキシー・レーンには、いつものように町の人たちが圧乗って、長閑な田舎町は平穏を保っていた...
コメディ仕立てになっているが、亀裂が入った家族を上手く描いている作品である。シリアスに描くと、本当にどん底まで落ちる暗い暗い作品になってしまうが、コメディ仕立てであるため、そういう所がなく、暗い気持ちに落ち込むことが無い。ただ、少しふざけ過ぎているという事が感じられる所もある。また、クライマックスは悪くないが、ちょっと都合が良すぎるような展開で...ということもあって、それなりの作品の範疇に収まってしまった作品である。(そのため、LDではリリースされていたが、DVD化されていないようでして...)
↓ビデオです。
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