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「THE DOCKS OF NEW YORK」 [映画(洋画)]

表題の作品は1928年のアメリカ映画「紐育の波止場」である。日本では1929年1月に劇場公開されている。メロドラマの傑作として知られているサイレント映画である。(1927年に世界初のトーキーが登場しているため、サイレント映画末期の作品ということになる。)

作品データを記しておくと、時間は90分、白黒・サイレント作品である。原作はジョン・モンク・サウンダース、監督はジョセフ・フォン・スタンバーグ、脚本はジュールス・ファースマン、撮影はハロルド・ロッソンである。そして出演は、ジョージ・バンクロフト、ベティ・カンプソン、クライド・クック、ミッチェル・ルイス、オルガ・バクラノヴァ、グスタフ・フォン・セイファーティッツ、ガイ・オリヴァー、メイ・フォスター、リリアン・ワース、たちである。

古い貨物船の火夫であるビルは、船がニューヨークに到着し、上陸した夜、身投げを使用としていた売春婦・メイの命を救った。ビルの優しさに触れて、彼女は生きる希望を取り戻し、酒場で働くようになる。また、ビルはそんなメイに惹かれるようになる。が、酒場で様々な男たちから口説かれる。そんなことに耐えられないビルは、酔った勢いでメイと結婚すると言いだし、その夜、救世軍師官に結婚させて貰った。が、ビルは自分がただののんだくれでしかないことから、メイの前から姿を消すことにして、メイが眼を醒ます前に去った。が、それを見ていた男がメイを手込めにしようとした。しかし、彼は嫉妬に狂う妻に射殺される。事件と言うことでメイも拘引されるが、ビルはメイの事が気がかりだった。しかし、犯人が直ぐに自首したことで、騒ぎは収まり、ビルは出航のために船に乗り込んだ。が、彼はメイを本当に愛していることに気づき、出航した船から海に飛び込み、波止場に泳いで戻って来た。が、メイは昨夜、ビルから与えられた着物を盗んだとして、拘束されていた。そのことを知ったビルは自首して出た。結局、60日の禁固刑が言い渡され、ビルはメイに待っていてくれるか?と訪ねると、いつまでも待っています、という答えをもらったのだった...

これでもか、というばかりのメロドラマである。サイレント映画であるため、独特の間があるが、それが気になることも無い。ストーリーとしては「メロドラマ」の教科書に出てきそうな展開であるが、細かい所まで気を配った演出が良く、泣ける作品でもある。

チャップリンなどのコメディ映画という印象がサイレント映画にはあるが、本作のようなメロドラマの傑作もあるだけに、時にはサイレント映画を見るというのも宜しいかと...

 

↓ビデオですが...

紐育の波止場 [VHS]

  • 出版社/メーカー: ジュネス企画
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ニューヨークの波止場 [VHS]

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  • 出版社/メーカー: Paramount
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