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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その271) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「モニュメント」です。(その種類や現状までは問わないことにします。)で、取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・1st.25話」、「007」からは「ゴールデンアイ」です。

ケータイ刑事」:「・1st.25話」。「さよなら、トミー! ~ひょっこりひょう多もん島殺人事件(前編)」という物語。これが「前編」であるため、続く「・1st.26話」はその「後編」である。ちゃんと岡野さんのコンビとしては最後の物語である。(ただ、後に「M2」で再会はしている。)尚、本作では刑事訴訟法の改正で「時効」についての変化が描かれているが、この物語の後に更に法改正があって、現行法ではこの物語は成立しなくなっている。(「殺人事件の時効が15年→25年」というのが語られているが、その後「25年→時効廃止」という法改正が行われた。)

あと2人で時効になる事件のことを語る岡野さん。その事件とは、岡野さんが刑事になって最初に担当した事件であった。(岡野さんは、制服警官10年、私服の刑事15年で、警察官になって25年です。)15年前、東京都ひょっこりひょう多もん島に赴任した岡野さん。赴任早々、港で警察官の撲殺死体が発見された。凶器の鉄パイプから指紋が見つかり、早々に解決すると思われた事件だったが、過去の犯罪者リストに該当者はなく、犯人を絞れ込めないまま事件は迷宮入りとなり、その事件が2日後に時効を迎えるのだった。

そんな話をしていると、強盗事件発生の知らせが入り、ちゃんと岡野さんは現場に向かった。被害金額は100万円で、銀行でお金をおろして出てきたところを襲われたのだった。犯人はほくろのある男という証言と、犯人が落としていった帽子が発見され、「BS-i工業」という社名が入っていたことから、ちゃんたちはBS-i工業に向かった。

BS-i工業で社長に話を聞くと、ほくろのある従業員・山下は先週辞めていったということだった。この前に社員旅行の写真があるということで、それを見せて貰い、強盗事件の被害者は、その男が犯人だと証言した。が、その男は、工場で一番真面目な男で10年間無遅刻無欠勤、人の嫌がる仕事も率先してやる男だったことで、社長は強盗したとは信じられなかった。

そんな時、作業帽から出た強盗犯の指紋と、15年前のひょっこりひょう多もん島での警官殺しの指紋が一致した、という報告が入る。で、ちゃんと岡野さんはひょっこりひょう多もん島に行くことにした。で、ひょっこりひょう多もん島署の署長・根井篤(ねのい・あつし)たちがちゃんと岡野さんを出迎えた。尚、根井は岡野さんがこの島に赴任した時の刑事課長であり、久しぶりの再会となった。

山下の写真を島内全域に配布した所、身元が判明し、「山下」と言うのは偽名で「橋口裕太(はしぐち・ゆうた)」という男と言うことが分かる。彼は15年前までは祖母と一緒にこの島で暮らしていたが、現在は東京に出ているということだった。橋口の祖母は今も健在ということで、ちゃんと岡野さんは祖母の家に向かった。

橋口家。祖母の橋口礼子に、裕太の知り合いと言って接触したが、祖母は目を悪くしていたことが分かる。が、「老い先が短いから、お金のかかる手術をしても無駄になるだけ」と話していた。

岡野さんは、祖母の目の手術代のために橋口が強盗をしたと考えたが、どうして祖母の目が悪いことを知ったのか分からなかった。そんなちゃんと岡野さんは、歩いていて「ひょっこりひょう多もん島記念碑」を発見し、それがBS-i工業の社員旅行の写真に写っていた記念碑だと言うことに気づいた。で、社員旅行でこの島にやってきた裕太は、祖母が目を悪くしたのを目撃して知り、手術代のために強盗をしたと考えた。で、そうなると、必ずこの島にやってくる、と考えた。実際、その後に裕太から電話が入った。

また、この島に向かうフェリーに偽名で乗った人間がいる、という連絡があり、乗船名簿に付いていた指紋を調べると、それは橋口の指紋と一致したということだった。で、翌朝、フェリーの到着の際に身柄を確保することになった。

翌朝、港に祖母がやってきたことで、再会劇を演出した岡野さん。その後で身柄を確保された裕太を岡野さんが知り調べをするが、カツ丼を差し入りようとしたちゃんが取調室に入ると、岡野さんの姿は無く、裕太は床の上に倒れていて、側に血痕の付いた鉄パイプが転がっていた。病院に搬送されたが、意識不明のまま死亡した。で、岡野さんが手配されることになった...(以下の物語は「26話」へ)

裕太は、ちゃんと岡野さんが考えた通り、この島に社員旅行でやってきた時に、祖母が目を悪くしたことを知り、手術代を得るために強盗をしたのだったが、それが分かったのは、モニュメントとして設けられていた「ひょっこりひょう多もん島記念碑」であった。ということで、モニュメントによって事件を解く鍵をちゃんは得たのでした。

007」:「ゴールデンアイ」。1995年のシリーズ第17作であり、かつ、5代目ボンドのデビュー作である。シリーズ最長となる前作から6年のブランクが生じることになったが、その間に、東西冷戦の終結、ソ連の崩壊などというように世界が大きく変化することになった。また、4代目との契約期間も終了してしまったため、シリーズとしても一新させると言うことで、5代目の登場となった作品である。そして、最も大きい変化は、Mが女性となったことであり、シリーズに新たな歴史を刻むことになった作品である。

国際的なテロリスト集団・ヤヌスを追っていたボンドは、サンクトペテルブルグに入り調査を進めていた。ホテルでヤヌスの暗殺者であるゼニアに襲われたボンドだったが、機転を利かせてゼニアを撃退し、ヤヌスのボスの所に案内させた。で、ゼニアが連れて行ったのは、旧ソ連時代を象徴するレーニン像やスターリン像、ソビエトの紋章などが大量に破棄された粗大ゴミ置き場であった。ゼニアを気絶させたボンドは一人でその中に入っていった。

で、そこに現れたのは8年前にボンドと一緒に任務を行い、殉職したはずの006ことアレックスだった。で、アレックスがヤヌスのボスであることをはじめ、アレックスの野望を知ることになった。また、8年前の真実も知ることになった。

が、アレックスはボンドの行動も読めるということもあって、話を終えると、ボンドを麻酔銃で眠らせてしまい、ボンドはそこから脱出することはできなかった。

ボンドが意識を取り戻したのは、ヤヌスに奪われたタイガー・ヘリコプターのコクピットだった。しかも、手足は座席に縛り付けられていて、身動きできない状態だった。更に、後ろの席にはナターリア(=ボンドガール)がいて、「起きろ!」と叫んでいた。彼女は、ヤヌスに襲撃されたロシアのセヴェルナヤ宇宙兵器管理センターのプログラマーであり、唯一の生き残りであった。管理センターの大量殺戮の黒幕を突き止めようと動いていたが、ヤヌスに捕らえられて、ボンドと共に始末されようとしていた。というのは、タイガーヘリコプターは、ミサイルを自身をターゲットにして自動発射されようとしていて、このままだったら、ミサイルによって吹っ飛ばされるのだった。

で、ミサイルが発射され、絶体絶命のボンドは、頭で側にあった緊急脱出ボタンを押し、コクピットはミサイルの着弾直前に機体を離れ、難を逃れた。着地してコクピットから脱出したボンドだったが、今度はロシア兵が現れて、ナターリアと共に連行されていった。

破棄されたモニュメントの場所で、ボンドはヤヌスについての情報をえることが出来たということと、この時は捕らえられたが、後々にヤヌスを壊滅させることに繋がる情報や仲間となるナターリヤを得ることになった。

共通点は、主人公(銭形/ボンド)がそのモニュメントのある場所にやってきて、事件に関する情報を得ることになり、後々に事件を解決することに繋がる大きな手掛かりを得たということである。

相違点は、「ケータイ刑事」のモニュメント(「ひょっこりひょう多もん島記念碑」)は、観光資源として利用されているものであるため、「モニュメント」と呼べるものであるが、「007」のモニュメントは、旧ソ連時代のモニュメントであって、ソ連崩壊によってゴミと化し、前時代の遺物としてもはや「モニュメント」としての価値を失ったものであるということである。

次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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