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「DRACULA」 [映画(洋画)]

表題の作品は1931年のアメリカ映画「魔人ドラキュラ」である。日本での劇場公開は1931年10月であった。余りにも有名なB・ストーカーの「ドラキュラ」の、「ドラキュラ」という名前を使った最初の映画化とされる作品である。(1922年の「吸血鬼ノスフェラトゥ」は「ドラキュラ」という名称は使えなかったB・ストーカー原作小説の映画化作品である。)現在では、「ドラキュラ」映画の原点として、カルト的人気を得ている作品でもある。また、現在の「ドラキュラ」のイメージは全て本作によって生まれたものである。

作品データを記しておくと、時間は74分、白黒作品である。原作はブラム・ストーカー、監督はトッド・ブラウニング、脚本ハギャレット・フォート、撮影はカール・フロイントである。そして出演は、ベラ・ルゴシ、ヘレン・チャンドラー、デヴィッド・マナーズ、エドワード・ヴァン・スローン、ドワイト・フライ、ハーバート・ブンストン、フランセス・デード、チャールズ・ジェラード、ジョーン・スタンディング、ムーン・キャロル、ジョセフィーヌ・ヴェレーズ、たちである。

ドラキュラ伯爵は500年前に死んだはずであったが、トランシルヴァニアの彼の古城に、毎夜現れていた。それには、若い法律家・レンフィールがドラキュラの魔気にかかり、ドラキュラの命ずるままに、僕として動いていた。そしてドラキュラの死棺をイギリス行きの漁船に積み、ドラキュラはイギリスに向かった。が、途中、大暴風雨に巻き込まれた船は難破し、ドラキュラとレンフィールはウィスピーの漁村に漂着し、死棺はカーファックス寺院の地下室に安置された。レンフィールドは再びドラキュラの僕として、命じられるままに動き、ドラキュラは毎夜、街に現れて、若い女の生き血を吸い求めるようになった。まもなくレンフィールドは狂人として病院に収容されるが、ドラキュラは魔手を延ばし続けた。そしてドラキュラは、ミナという美しい女性に近づいた。ミナの恋人のジョン・ハーカーと科学者のヴァン・ヘルシングは、ミナに魔が憑いていることを見抜き、ドラキュラをマークする。そしてその正体を見極めると、ハーカーとヘルシングはカーファックス寺院の地下室に向かい、明け方近くにドラキュラにトドメを刺して滅ぼしたのたった。それと同時に、ミナは正気に戻ったのだった。

「ドラキュラ」は余りにも有名であるが、その物語は意外と知られていないところもあるのも事実である。本作は80年以上昔の作品ということもあって、映画技術という点では前時代のものであるが、トーリーとしては基本を抑えたものになっていることもあって、「ドラキュラ」を知る上では基本中の基本となっている作品でもある。(俗に言う「映画史に残る記念碑的なクラシック名画」の一つということになる。)

後に、ハマーフィルムがモンスター映画を量産したり、'90'sになってから再びドラキュラが映画化されるなど、現在まで数多くのドラキュラ作品が製作されているが、「ドラキュラ」を知るにはやはり本作を見ておくべきである。で、基本的なストーリーをはじめ、「ドラキュラ」のイメージの全てはここにあることを確かめましょう。

 

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