遠藤ミチロウ『ベトナム伝説』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1984年4月に発表された彼のソロ・デビュー・アルバムである。但し、当時は「カセットブック」という形であって、本と音楽を収録したカセットテープのセットでのリリースであった。(後に、カセットテープの部分がLPで、更にCDでリリースされている。)パンク・バンドのザ・スターリンのボーカリストであったが、バンド活動が休止している時に発表されたソロ作品である。(その後で、バンドは解散している。)
収録曲は、オリジナル盤では全9曲であったが、1986年にリリースされたLPでは1曲、2002年の再発CDでは2曲のボーナス・トラックが追加収録されている。(1989年リリースのCDでは、オリジナルの9曲であった。)収録曲は以下の通りである。『仰げば尊し』『ワイルドで行こう』『好きさ・好きさ・好きさ』『おまえの犬になる』『割れた鏡の中から』『お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました』『ハロー・アイ・ラブ・ユー』『カノン』『渚の天婦羅ロック』。(1986年LP版・ボーナス・トラック)『仰げば尊し(Instrumental)』。(2002年CD版・ボーナス・トラック)『仰げば尊し(TOUCH ME Version 2002)』『仰げば尊し(Karaoke)』。
この中からシングル・カットされたのは『仰げば尊し』である。
お薦め曲は、パンク・アレンジされている『仰げば尊し』、元はヨハン・パッヘルベルの楽曲である『カノン』、カヴァー曲である『ワイルドで行こう』『割れた鏡の中から』『ハロー・アイ・ラブ・ユー』という所をピックアップしておく。
半数以上がお馴染みの曲であるが、それがパンクの洗礼を受けていて、実に面白いものになっている。そのため、「パンク」というとどうもという方であっても、その拒否反応が和らぐことになって、聴きやすく感じられる。ただ、折角の1st.ソロ・アルバムであるだけに、カヴァー曲が中心となっているのはちょっと残念という気もする。(もっと、派手にオリジナルという所を出して貰いたかった所である。)
まあ、彼らしい所は十二分に発揮されているので、その点では悪くはないのですが...
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