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「DR. JEKYLL AND MR. HYDE」(1941) [映画(洋画)]

表題の作品は1941年のアメリカ映画「ジキル博士とハイド氏」である。日本での劇場公開は1949年3月であった。余りにも有名な作品であって、二重人格を題材にした物語の代表作として知られている本作であるが、1931年版のリメイクでもあるのだが、本作は豪華キャストでの映画化と言うことで、別の意味で知られている作品でもある。

作品データを記しておくと、時間は114分、白黒作品である。原作はロバート・ルイス・スティーヴンソン、監督はヴィクター・フレミング、脚本はジョン・リー・メイヒン、撮影はジョセフ・ルッテンバーグ、音楽はフランツ・ワックスマンである。そして出演は、スペンサー・トレイシー、イングリッド・バーグマン、ラナ・ターナー、ドナルド・クリスプ、イアン・ハンター、バートン・マクレーン、C・オーブリー・スミス、ピーター・ゴッドフリー、サラ・オールグッド、フレデリック・ワーロック、ウィリアム・タネン、フランセス・ロビンソン、たちである。

ロンドンの若き青年医師・ハリー・ジキル博士は、俊才として聞こえていて、恩師のサー・チャールズ・エムリーの娘・ビアリクスとも愛し合っていて、婚約していた。しかし、エムリーと、彼の親友のジョン・ランヤンは、ジキルのやっていることでただ一つだけ反対しているものがあった。それは、ジキルが研究している薬で、それは、人間の精神は「善」と「悪」の2要素から成っていて、それを分離する薬であった。薬を作り上げたジキルは、薬を試すことが出来ないでいたが、友人のサム・バギンスの死を契機に、自ら薬を飲んで実験を行うことにした。薬を飲んだジキルは、強いショックを感じたが、その後で鏡を見ると、もの凄い恐ろしい表情をした顔になっていた。慌てて還元剤を口にすると、元に戻った。これで彼は、薬の開発に成功したと信じた。しかし、それを世間に発表することは留めることにした。そんな中、ビアトリクスが父と一緒にパリに行った夜、ジキルは再び薬を口にした。ジキルとは別人の顔になって、酒場に入り、ハイドと名乗り、そこの給仕女のアイヴィと楽しんだ。ジキルの家に帰ってくると、たまたまランヤンが来ていて、ジキルの親友のハイドと名乗ってその場を乗り切った。以後、ジキルとして、更にハイドとしてアイヴィと情交を重ねていくが、アイヴィは次第にハイドが恐ろしくなって逃げようとする。ハイドはそんなアイヴィを殴り殺してしまった。そして警官がやってきて騒ぎは大きくなる。ハイドは逃げてジキルの実験室に彼込んで還元剤を口にした。そして惚けるつもりだった。警官たちがやってきて問い詰められると、怒りから、薬を飲まずにジキルはハイドに変わってしまい、暴れまくる。警官たちは仕方なくハイドを射殺したのだった...

物語の方はお馴染みのものであって、とりたててということは無い。本作は何と言ってもI・バーグマンとL・ターナーであって、この2人を見るための作品となっている。残念なのは演出が今一つテンポが悪く、キレがないところである。(物語が有名なものであって、内容を知っているから救われているところが多々ある。)

「ジキルとハイド」の物語を知りたいというのであれば、1932年版を見る方が良く、本作はバーグマンとターナーを見るためということにするのなら宜しいかと...

 

↓1932年版とのカップリングになったものです。

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