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「THE DUEL AT SILVER CREEK」 [映画(洋画)]

表題の作品は1952年のアメリカ映画「抜き射ち二挺拳銃」である。日本での劇場公開は1959年11月であった。後にC・イーストウッドとのコンビで数多くの傑作を世に放つことになるD・シーゲル監督の初期の作品である。('50年代のシーゲル監督は多くの映画会社を渡り歩いていた時期であり、B級作品の監督や第二班監督などを多数務めていた時期である。)本作はB級の中編というもの西部劇である。

作品データを記しておくと、時間は77分、監督はドン・シーゲル、脚本はジョセフ・ホフマンとジェラルド・ドレイソン・アダムズの2人、撮影はアーヴィング・グラスバーグ、音楽はジョセフ・ガーシェンソンとハンス・J・サルターの2人である。そして出演は、オーディ・マーフィ、スティーヴン・マクナリー、フェイス・ドマーグ、スーザン・キャボット、ジェラルド・モーア、ユージン・イグレシアス、ウォルター・サンド、たちである。

カリフォルニアのシルバーシティはゴールド・ラッシュに沸き立っていた。しかし、掘り出された砂金は強奪ギャングに次々と襲われた。リュークの父もその犠牲者の一人であった。リュークはシルバー・キッドの異名をとる拳銃の名手でもあり、賭博の名人でもあった。そんな彼は父の仇を討つためにシルバーシティにやってきた。「稲妻」と言われる早射ちで知られている町の保安官・タイロンは強盗団を追跡するために町を出発したが、負傷して騎兵隊に救われて、砦の病院で治療を受けた。その病院でタイロンは、鉱山会社のオーナーのロッドの妹・オパルと知り合う。タイロンの傷は治るが、右手に後遺症が残り、早射ちは出来なくなっていたが、町に戻る。またではタイロンの親友のダンが殺されて、ダンの金塊が盗まれるという事件が起こっていた。タイロンは無頼漢のジョニーが怪しいと睨んだが、ジョニーには完璧なアリバイがあった。タイロンは酒場で知り合ったリュークを助手に登用し、事件を解決しようとする。そんなある夜、リュークはタイロンを狙撃しようとしたジョニーの友人・ブレイクを捕まえて洞窟に閉じこめた。が、ブレイクは強盗団の一味であって、強奪団はブレイクを取り返そうとして留置場を襲った。リュークが洞窟に閉じ込めたことで、襲撃は失敗した。リュークはオパルが怪しいと睨んでいたが、タイロンの右手が利かないことを知ったオパルは、ジョニーとタイロンを決闘させるように仕組んだ。その対決にリュークが割り込み、タイロンを救い、ジョニーを倒し、ジョニーは、強奪団の首領がロッドと自白した。一方、オパルはロッドが誘拐されたと偽って、リュークたちを一味の洞窟に誘い出して抹殺しようとした。リュークも全てのことを知り、武装団を組織してオパルに案内させて洞窟に向かう。が、一味は追いつめられて、ロッドはオパルを射殺し、自らもタイロンに射たれ、一味は滅んだのだった。

物語としては、B級作品の範疇に入るものであり、ストーリーの詰めが甘いところや、突然都合良く進むところもあるが、娯楽作品としてそれなりに楽しむことが出来るものである。時間的には中編ということもあるだけに、後に傑作を生むことになるD・シーゲル監督の若き日の作品(本作監督時は39歳であった。)ということで、チェックしておいても悪くない作品である。(B級作品がお好きな方と、D・シーゲル作品がお好きな方、西部劇ファンの方は要チェックですね。)

 

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