EARTH WIND & FIRE『THAT'S THE WAY OF THE WORLD』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1975年に発表された彼らのスタジオ・アルバムである。また、同名映画のサントラ盤として製作されたアルバムでもある。(映画の方は失敗作と言うことになってしまった。)邦題は「暗黒への挑戦」と付けられていた。本アルバムは彼らのアルバムで全米1いを獲得している唯一のスタジオ・アルバムである。(彼らは2枚の全米No.1アルバムを生んでいるが、もう1枚はライヴ・アルバムである。)チャート成績は、Billboardで3週連続1位となり、1975年の年間アルバム・チャートでは3位にランクインしている。また、カナダでは15位、豪州では84位を記録している。
収録曲は、オリジナル盤では全8曲であったが、1999年に再発された時に5曲のボーナス・トラックが追加収録されて、現在では全13曲の収録となっている。収録曲は以下の通りである。『Shining Star』『That's The Way Of The World』『Happy Feelin』『All About Love』『Yearnin' Learnin'』『Reasons』『Africano』『See The Light』。(以下、ボーナス・トラック)『Shining Star (Future Star)』『All About Love (First Impression)』『Happy Feelin' (Anatomy Of A Groove)』『Caribou Chaser (Jazzy Jam)』『That's The Way Of The World (Latin Expedition)』。
この中からシングル・カットされたのは2曲である。まずは『Shining Star』がシングル・カットされて、1週のみとはいうものの全米1位を獲得する大ヒットになった。また、1975年のBillboard年間シングル・チャートでも6位にランクインしている。(この曲は意外のように思えるが、彼らの唯一の全米No.1ソングである。また、初のTOP 20入りを果たしたシングル曲でもある。)また、オランダで14位、カナダで21位、豪州では95位を記録している。本アルバムに収録されていないシングルが1曲リリースされた後に、アルバム・タイトル・ナンバーでもある『That's The Way Of The World』がシングル・カットされて、Billboardで12位を記録し、1975年の年間シングル・チャートでは59位にランクインするヒットになった。また、カナダでは最高位20位を記録している。
お薦め曲は、彼らの代表曲の1つである『Shining Star』、ヒット・シングルであり、アルバム・タイトル・ナンバーでもある『That's The Way Of The World』、そして『Happy Feelin』と『Africano』をピックアップしておく。
彼らはファンキーなダンス系ナンバーと共に、バラード系のナンバーでも素晴らしいものを生み出している。特に『Shining Star』はコーラスワークが聴き所となるバラード・ナンバーであって、ファンキーではない彼らの代表曲の一つとなっている名曲である。ただ、次作、次々作からのヒット曲の方が有名になってしまったことで、本アルバムが隠れがちになっているのが残念な所である。まあ、本アルバムは、元々は映画のサントラ盤として製作されたアルバムであり、映画が転けたということが負のイメージになっている。しかし、全米No.1ヒットになったのは、それだけ素晴らしい楽曲が収録されているからに他ならない。
ということで、もっと高く評価されるべきアルバムである。それ故、改めてじっくりと聴いてみましょう!!
That's the Way of the World (Hybr)
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Mobile Fidelity Koch
- 発売日: 2005/09/06
- メディア: CD
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