江利チエミ『SP盤再録による江利チエミヒットアルバム』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは2001年10月にリリースされたベスト盤である。タイトルに売るように、SPレコードとしてリリースされたものを音源としていて、それを収録したものである。(基本的に、1950年代前半の音源ということになる。)
収録曲は以下の全18曲である。『テネシー・ワルツ』『家へおいでよ』『ツゥー・ヤング』『ビビディ・ボビディ・ブー』『チャタヌギ・シュー・シャイン・ボーイ』『ブルー・ムーン』『アゲイン』『ガイ・イズ・ア・ガイ(男というものは)』『ティー・フォー・ツー』『ユー・ビロング・ツー・ミー』『歩いて帰ろう』『思い出のワルツ』『サイド・バイ・サイド』『君呼ぶワルツ』『ハウ・ハイ・ザ・ムーン』『ヴァイア・コン・ディオス』『ペイパー・ムーン』『アンナ』。
洋楽のヒット曲のカヴァーが中心となっているが、当時はそういう曲を歌うことが基本となっていたためであり、選曲と言うことでは時代を感じるところがある。が、そういうことで多くのジャズの名曲が紹介されることになったのも事実である。で、彼女の代表曲となる『テネシー・ワルツ』でマクを開けて、『家へおいでよ』『ツゥー・ヤング』…、という定番曲をたっぷりと堪能できるのは嬉しい所である。定番過ぎるが、そのため、聴き慣れた方にも、また初心者にも入門用として聴くことが出来るだけに、実に追いしてベスト盤と言うことが出来る。
また、本アルバムの音源がSPレコードと言うこともあってか、全体的に(ヒス)ノイズも聞こえるのだが、このことが逆に「SP盤」を聴いているような気にさせてくれて、同時に当時の雰囲気を出す演出に感じられる。(そのため、ノイズは全く気にならない。)→S/Nだけが全てではないということを感じさせてくれるところである。
SP音源と言う珍しさもあるだけに、コレクターであればライブラリーに是非というアルバムの一つである。
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