江利チエミ『Chiemi + Jazz』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは2012年3月に発表された彼女の代表的な曲を集めたベスト・アルバムである。選曲はオーソドックス過ぎるものであるが、目玉となる新たな曲が収録されている所が嬉しい所である。(初CD化という曲が今になってあるというのも凄いところである。)
収録曲は以下の全26曲である。『テネシー・ワルツ』『家へおいでよ』『ガイ・イズ・ア・ガイ』『セントルイス・ブルース』『いつか何処かで』『虹のかなたに』『ハウ・ハイ・ザ・ムーン』『ラブ・ミー・オア・リーヴ・ミー』『スワニー』『セプテンバー・ソング』『サイド・バイ・サイド』『オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ザ・ストリート』『恋人よわれに帰れ』『ビギン・ザ・ビギン』『アイ・ラブ・パリ~私はご満足』『一晩中踊れたら』『ペーパー・ムーン』『レット・ミー・コール・ユー・スイート・ハート』『ナイト・アンド・デイ』『恋はフェニックス』『アルフィー』『ブルー・ムーン』『ダウン・バイ・ザ・レイジー・リヴァー』『スターダスト』『テネシー・ワルツ』『ロック・アラウンド・ザ・クロック(Live)』。
ジャズの定番曲をたっぷりと、しかも約77分という時間はCDの収録上限時間に近いものである。(2分ぐらいの曲があと1曲収録できる程度である。)そして注目となるのは、キング・レコード初のテープ録音という2曲目の『家へおいでよ』と25曲目の『テネシー・ワルツ』、そして、初CD化された幻のライヴ・テイクである26曲目(=ラストの曲)の『ロック・アラウンド・ザ・クロック(Live)』である。
これまでにも数多くのベスト盤がリリースされていて、BOXセットもリリースされている彼女であるだけに、2012年になって、これだけ内容のある1枚もののベスト盤がリリースされるというのは奇跡に近いものがある。ということなので、これは手元に置いておきたいベスト盤である。(彼女の入門者にももってこいである。)
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