ケータイ刑事銭形愛20話[裏ネタ編]PART 9 [ケータイ刑事]
「銭形愛」の20話「聴くと必ず死ぬレコード ~呪いの賛美歌殺人事件」の「裏ネタ編」の増補は今回限りとなります。で、この物語で使われた毒(ウラリン)はこういうものだったことから「特殊」について、「加工」について、「気化」について、「摩擦熱」について、そして5分後にはこうなることから「消滅」について記します。尚、「特殊」は「零・19話(2nd.6話)[裏ネタ編]PART 5」で記したものをベースにして加筆しました。
また、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。また、この物語に対する過去に記した裏ネタ編は2009/5/31、6/1、3、4、6付です。
「特殊」:普通と異なること、特別であることを言う。(この場合の反対語は「一般」となる。)または、全体に共通することではなく、全体の極一部のものに共通する特別な性質のことを言う。(この場合の反対語は「普遍」となる。)また、物の場合は「特種」(特別な種類というのが本来の意味である。)とほぼ同じ意味で使われる。
「特別」と言う言葉と同義語として使用される言葉であるが、それが人の技能や才能に関することの場合に用いられることが多い。(「特殊技能」としてその人の持つ特別な能力、才能ということで使われる。)
英語では「Specially」、ドイツ語では「Besonders」、フランス語では「Spécialement」、イタリア語では「Specialmente」、スペイン語では「Especialmente」、ポルトガル語では「Especialmente」、中国語では「特殊」と言う。
「加工」:人工を加えること、細工をすることを言う。これには、囲えされる物(原材料)があって、それに対して何らかの作業を行い、その物の形を変える行為ということになる。
加工の種類としては、物理的に手を加える(潰す、延ばす、切断など)こと、化学的な反応を起こして物質を変化させること、他の物とくっつけたりすることなど、様々な形で行われる。また、料理を作る(調理)という行為は、食品を加工するということになる。(→料理を作る際に行う「焼く」「煮る」「蒸す」などは、熱を加えて化学的な反応を起こさせるということになる。)
また、学校で行う「工作」も、原材料となる物に対して細工をしていることになるので、「加工」ということになる。(そのため、だけでも「加工する」という作業は経験していることである。)
特に、原材料(材料)を組み合わせたりくっつけたりして作る工業製品の加工は、現代では重要な経済活動の一つになっていて、富を生む基本の物になっている。
英語では「Processing」、ドイツ語では「Verarbeitung」、フランス語では「Traiter」、イタリア語では「Trattando」、スペイン語では「Procesando」、ポルトガル語では「Processando」、中国語では「加工」と言う。
「摩擦熱」:真空中以外で運動している物質が、他の物質との間の摩擦によって発生する熱のことである。(空気中では空気との間での摩擦によって、水中では水との間の摩擦で発生する。)これは、運動している物質の持つ運動エネルギーが失われるものであって、運動エネルギーが熱に変わることになる。但し、人が歩くようなスピードでの運動であれば、空気との間で発生する摩擦力は無視できるほど小さいため、発生する熱量は気にするようなレベルではない。(発生する熱量はゼロではないが、無視できる。)しかし、高速になると、摩擦熱は無視できなくなる。
例えば、宇宙船が大気圏突入した場合、速度が速いため、空気との摩擦熱が大きく、宇宙船の表面が摂氏1000゜Cを越えるような高温になる。
尚、運動している物体の運動エネルギーは、摩擦熱として失われるだけで無く、空気を押しのけて音を出し、音のエネルギーとしての損失も発生する。
また、車、自転車、鉄道車両などのブレーキが熱を持つのは、減速時に車輪との間でブレーキ・パットを接触させるために生じる摩擦熱によって生じるものである。
この物語では、アナログ・レコードのレコード針とレコードの音溝との間の摩擦熱ということであるが、レコード再生時には運動しているレコード盤に対してレコード針が接触している(しかも、ある程度の針圧を掛けているので、それなりの摩擦力を受けることになる。)ので、当然のことながら摩擦熱が発生する。しかし、レコード盤が熱で変形するとか、発火するというような大量の熱が発生する訳ではない。(車が動く際の空気との摩擦で、車体表面(特に全面)の温度上昇は?というようなものであって、通常の範囲であれば無視できるレベルである。→車の場合は、空気との摩擦は無視できるが、エンジンで燃料を燃焼させるための発熱が大きい。)
また、マッチを擦ると火が付くのは、摩擦熱によって火が付くものである。(頭薬の部分は発火性のある薬物であるため、擦った際の摩擦熱によって薬が発火し、火が付くことになる。)
英語では「Frictional Heat」、ドイツ語では「Reibungshitze」、フランス語では「Chaleur à Friction」、イタリア語では「Calore Frizionale」、スペイン語では「Calor Friccional」、ポルトガル語では「Frictional Aquecem」、中国語では「摩擦熱」と言う。
「気化」:液体の物質が気体に変わる現象のことを言う。これには「蒸発」と「沸騰」の2つがある。尚、固体から(直接)気体に変わる「昇華」に関しても「気化」に含める場合がある。(但し、一般的には、「昇華」は「昇華」、「気化」は「気化」として別物として扱う。)熱力学では基本的な現象の一つである。
ちなみに、「蒸発」は、液体の表面で気化する現象であり、「沸騰」は液体の表面だけでなく内部からも気化する現象のことである。→室内に置いたコップの水がいつしか減るというのは「蒸発」であり、鍋に入れた水を湧かすために火にかけた場合は「沸騰」ということになる。
この逆の現象(=気体が液体に変わる現象)のことは「凝縮」または「液化」と言う。→結露はこの現象である。
英語では「Vaporization」、ドイツ語では「Verdampfung」、フランス語では「Vaporisation」、イタリア語では「Vaporizzazione」、スペイン語では「Vaporización」、ポルトガル語では「Vaporização」、中国語では「汽化」と言う。
「消滅」:消えて無くなること、消して無くすことを言う。尚、同音の「焼滅」は文字通り「焼いて無くすこと」または「焼けて無くなること」(「焼失」の同義語)を言い、「消滅」の一つの形ということになる。(焼かなくても「なくなること」はあります。)
「消失」と同義語であるが、「消滅」の場合は、権利などが自然にその効力を失うこと、権利を失うことという意味で使われる事もある。(「権利の消滅」と言う。)また、「時効」も権利の消滅ということになる。(犯罪行為の訴追期限の「時効」だけでなく、遺失物の所有権の消滅なども「時効」であるので、結構身近な問題ということになる。)
英語では「Extinction」、ドイツ語では「Aussterben」、フランス語では「Extinction」、イタリア語では「Estinzione」、スペイン語では「Extinción」、ポルトガル語では「Extinção」、中国語では「消滅」と言う。
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