「DOCTEUR POPAUL」 [映画(洋画)]
表題の作品は1972年のフランス映画「交換結婚」である。(後に邦題が「ジャン・ポール・ベルモンドの交換結婚」に変更されている。)また、英語タイトルは「HIGH HEELS」である。日本での劇場公開は1975年11月であった。後の邦題から分かるように、J・P・ベルモンド主演のブラック・コメディである。
作品データを記しておくと、時間は102分、監督はクロード・シャブロル、脚本はポール・ゲゴーフ、撮影はロジェ・コルボー、音楽はピエール・ジャンセンである。そして出演は、ジャン・ポール・ベルモンド、ミア・ファロー、ラウラ・アントネッリ、ダニエル・イヴェルネル、たちである。
医学生の頃からプレイボーイだったポールは、学生の時から数多くの女遍歴があった。今では結婚し、病院も持っていた。ある日、彼は妻・クリスティーヌの運転する車に同乗し、交通事故に遭って脚を折り、自分の病院に入院することになった。治療するのはベルティエ医師で、美人看護婦のカルロの世話になっていたが、その毎日は退屈なものだった。クリスティーヌは自分の過失を責めてはいるが、見舞には来なかった。で、ポールは過去を振り返る。
プレイボーイだった彼は、余りにも多くの女を追いかけ回したことから、美人に飽きてしまい、醜女を追いかけることに熱中となり、卒業間近の時にチュニジアを旅し、そこで出っ歯・眼鏡・ビッコというクリスティーヌと会った。て、その日のうちに口説いてものにした。旅を追えて帰国してから1年五に、そんな2人は偶然にも再会した。クリスティーヌの父・デュポンは名外科医としてしられており、ポールが医大出身と知ると、彼女に持参金代りに新しい病院をつけて結婚させようとし、結婚することになった。結婚式の当日、ポールはクリスティーヌの妹・マルティンに会い、クリスティーヌとは正反対のグラマーな美人だった。マルティンは、姉の夫のポールに、その日から積極的に誘惑するようになり、ポール夫婦の家のすぐ側のアパートに引っ越してきた。で、ポールはクリスティーヌに睡眠薬を与え、マルティンと情事を繰り返すようになる。やがて、マルティンがポールの子を産み、クロディーヌと名付けた。それから4年間は、ポールにとっては幸せの絶頂だった。そんな時に事故で入院する羽目になったポール。更に、そんなポールにショッキングなことが伝わった。マルティンが家を空けて行方不明になったというのだった。そのことが気がかりで生姜無いポールにの所にクリスティーヌがやってくると、マルティンが誰かと婚約したこと、そしてクロディーヌが死んだ、と告げた。地獄に突き落とされたと感じたポールは、失望のあまり、自殺することを考えて、クリスティーヌかせ毒をもらい、それを飲んだ。それからしばらくして、クリスティーヌが告白した。彼女が語ったことは全て芝居であり、マルティンは一人でポールの帰りを待っていて、クロディーヌも元気に生きていること、そして自分はベルティエと出来ている、ということだった。で、病室から抜け出し、ポールは解毒剤を口にした。で、ポールはクリスティーヌと離婚してマルティンの元に帰り、クリスティーヌはベルティエと結婚することになったのだった。
現在ならば、ちょっと問題になりそうな所があるものの、'70's作品らしいノリは、これでよろしいかと。それにしても、主人公・ポールのナンパが凄まじく、それが面白い。そして妻がそれに対する復讐をとようとするが、余りにもブラックである。まあ、夫(ポール)が夫なら、妻も妻と言ったところですね。が、これと同じことやったら、間違い無しに夫も妻も、何とか罪を適用されて、逮捕されてしまいそうですね。
まあ、'70'sテイストのフランスらしいコメディということで、これはこれでよろしいかと...(一応、目の保養になる所もありますし...)
かつてはLDでリリースされていたものの、DVD化されていません。下はUS版のビデオです。
- 出版社/メーカー:
- メディア: VHS
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