EMERSON, LAKE & PALMER『TRILOGY』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1972年に発表された彼らの3枚目のスタジオ・アルバムである。イギリスでは前作が1位を獲得しているため、彼らのオリジナル・スタジオ・アルバムの中ではキャリア・ハイではないが、アメリカではオリジナル・スタジオ・アルバムの中では最も高いポジションを獲得したアルバムとなった。(全アルバムの中では、1974年に発表するライヴ盤がアメリカではキャリアハイとなる。)チャート成績は、イギリスでは2位、アメリカでは5位を記録している。
収録曲は、オリジナル盤では全9曲であったが、2002年に再発された時に1曲のボーナス・トラックが追加されて、全10曲となった。収録曲は以下の通りである。『The Endless Enigma (Part One)』『Fugue』『The Endless Enigma (Part Two)』『From The Beginning』『The Sheriff』『Hoedown』『Trilogy』『Living Sin』『Abaddon's Bolero』。(以下、ボーナス・トラック)『Hoedown』。
この中からシングル・カットされたのは『From The Beginning』であって、アメリカで最高位39位を記録している。と言っても、本アルバムはアルバムとして聴くべきものであり、シングルのチャート成績はあって無いようなものですが...
お薦め曲は、二部構成となっている『The Endless Enigma』、『Hoedown』、LPではB面に収録されていた3曲の『Trilogy』『Living Sin』『Abaddon's Bolero』をピックアップしておく。
本アルバムは、何と言っても『Hoedown』であろう。彼らのライヴでは定番曲であり、数々の伝説を生んでいる曲でありますからね...
アルバム全体としては、大作志向というものではなく、小作品集といったものであるが、彼らの持ち味はたっぷりと出ているのは言うまでも無い。ただ、大作と言ったプログレ色が弱まっているところについては両論あるが、全体的には聴きやすいアルバムになっているだけに、これはこれで宜しいかと...
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