「DEEP IN THE HEART」 [映画(洋画)]
表題の作品は1982年のイギリス映画「ハンドガン」である。日本での劇場公開は1986年2月であった。バイオレンス・アクション作品であるが、それを否定するメッセージ性のある作品でもある。この点では銃社会のアメリカを批判しており、イギリス映画らしい所を出している作品でもある。
作品データを記しておくと、時間は99分、製作、監督、脚本はトニー・ガーネット、撮影はチャールズ・スチュワート、音楽はマイク・ポストである。そして出演は、カレン・ヤング、クレイトン・デイ、スージー・ハンフリーズ、ベン・ジョーンズ、ヘレナ・ヒューマン、たちである。
テキサス州ダラスの地に、高校教師として赴任してきたキャスリーン。ある日、彼女は同僚のナンシーの家に招かれ、ナンシーの夫・チャックと同じ法律事務所に勤める弁護士のラリーを紹介される。ラリーは拳銃マニアであり、その腕前もピカ一という西部男であった。キャスリーンは彼に興味を覚え、やがて2人はつきあうようになる。しかし2人の心は微妙にズレていた。キャスリーンは友人としてつき合いたいと思っていたが、ラリーは完全に恋人気どりであった。ある日、支度に彼女を招いたラリーは、ワインでムードを作り、ソファでキャスリーンにキスをし迫った。しかしキャスリーンはそれを拒絶した。ラリーはそれでカッとなり、銃で威嚇してキャスリーンを強姦した。キャスリーンは警察に直行したが、警察では病院での検査を受けさせただけで捜査に乗り出そうとしなかった。で、レイプ相談所に行ったが、レイプと立証されないことを断言された。で、キャスリーンは自らで彼に復讐することを決意した。キャスリーンはそれから完全に人が変わったようになり、復讐のために髪を切り。誰とも言葉を交わさなくなり、銃の腕を磨くことに務めた。そして、鍛えた彼女はラリーを人気のない寂しいガン・クラブに呼び出した。そしてラリーに銃口を向けた。が、彼女にラリーを打越は出来ず、弾は全て外れてしまう。が、彼女は麻酔銃を使ってラリーを眠らせたのだった。
ヒロインの変貌ぶりが凄まじく、別人ではないかと思うような変貌、そしてクライマックスの、復讐に銃の力を否定した所は衝撃的で強烈なメッセージを放っている。(が、それでもアメリカの銃社会というところは変わらず、悲劇が繰り返されている...)が、やはりアメリカからすると外様のイギリス作品という所なんでしょうね...
以前はLDでリリースされていましたが、現時点では輸入版ビデオのみということになっています。
Deep in the Heart [VHS] [Import]
- 出版社/メーカー: Warner
- メディア: VHS
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