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「DER SCHONSTE TAG MEINES LEBENS」 [映画(洋画)]

表題の作品は1957年の西ドイツ映画「野ばら」である。日本での劇場公開は1958年8月であった。ハンガリー動乱によってオーストリアに逃れてきた孤児の少年が、ウィーン少年合唱団員となるまでの姿を描いたハートフルな人間ドラマである。

作品データを記しておくと、時間は95分、監督はマックス・ノイフェルト、脚本はマックス・ノイフェルトとカール・ライターの2人、撮影はヴァクラフ・ヴィッキ、音楽はハインツ・ノイブラントである。そして出演は、ミヒャエル・アンデ、パウル・ヘルビガー、エリノア・イェンセン、ヨゼフ・エッガー、パウル・ベジガー、リチャード・イェブナー、トーマス・ホルビガー、たちである。

1956年、ハンガリー動乱によって乱れたハンガリーから脱出してオーストリアに辿り着いた少年トニーと愛犬のフロッキ。しかし、収容所に向かうバスに乗り遅れ、途方にくれていた。そんな所を、元ドナウ河の汽船の船長というブリュメル老人に助けられ、一緒に暮らすようになる。ある日曜日、トニーは教会のミサでウィーン少年合唱団の歌うミサ曲の調べを耳にして魅せられ、合唱団に入りたいと思うようになる。トニーには音楽の才能があると見抜いたブリュメル老人は、それを叶えてやろうとして試験を受けさせて、合唱団に入ることになった。トニーは誰からも愛される団員になるが、他の少年たちと違って、家族がいないことを寂しく思うようになる。寮母のマリアはそんなトニーを優しく見守った。やがて、合唱団はアメリカ公演に備えて東チロルの山荘で合宿をした。そんなある日、マリアの部屋にあった千シル紙幣が紛失し、その前晩に、マリアの部屋に行ったトニーが一枚の紙きれを持出したのを見た団員がいたことから、トニーは疑われた。しかしトニーは何も言わず、飛び出して行くが、橋から落ちて怪我をして危険な状態になる。そんな中、紛失した紙幣が見つかり、トニーが持ち出したのはマリアの写真だったことが分かり、誤解は解けた。やがて意識を取り戻したトニーは、合唱団の一員として演奏旅行に出発し、ブリュメル老人と愛犬フロッキは合唱団のバスをいつまでも見送っていた。

「天使の歌声」と言われるウィーン少年合唱団であるが、劇中で聴かれる合唱はやはり素晴らしく、聴き所・見所の一つになっている。(但し、音楽を中心とした映画ではないことから、本格的な合唱シーンでは無いですが...)

物語としては派手なものではないが、心に届くものがある作品である。半世紀以上昔の作品であるが、現在でも十分通用する作品であるだけに、見ておきたい名作の一つである。

 

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