「THE DECLINE OF THE AMERICAN EMPIRE」 [映画(洋画)]
表題の作品は1986年のカナダ映画「アメリカ帝国の滅亡」である。日本での劇場公開は1987年10月であった。登場人物がセックス談議を繰り広げるという作品であって、アングラ芝居のような作品である。また本作は、カンヌ国際映画祭では国際映画批評家連盟賞を、ニューヨーク批評家協会賞では外国映画賞を受賞している(アカデミー賞では外国語映画賞にノミネートされたが受賞はならなかった。)というように、そのセンスが高く評価されている作品でもある
作品データを記しておくと、時間は102分、監督と脚本はドゥニ・アルカン、撮影はギイ・デュフォー、音楽はフランソワ・ドンピエールである。そして出演は、ドミニク・ミシェル、ドロテ・ベリマン、ルイーズ・ポルタル、ピエール・キュルジ、 レミー・ジラール、イヴ・ジャック、ジェヌヴィーエーヴ・リウ、ダニエル・ブリエール、ガブリエル・アルカン、たちである。
大学で歴史学を教えているピエール、レミー、クロードの3人と、小学校の代用教員のアランの4人は、モントリオール郊外の美しい湖の側の別荘に集まって、夕食を共にする準備をしていた。そして4人はそれぞれがセックス・ライフについてしゃべり始める。一方、モントリオールのジムでは、独身のドミニク、レミーの妻・ルイズ、ディアーヌ、ダニエルという面々が体を鍛えながら、男のことを語り合っていた。やがて、別荘に女たちも集まり、ディナーが始まる。一同の会話は続き、様々なことを語り合っていく。やがて、ドミニクの書いた社会・政治デカダンス時代における結婚の価値の崩壊を論じた「アメリカ帝国の滅亡」のことが話題となるが...
兎に角、議論していくという所が中心になっているが、主な登場人物が学者先生であることから、(ここで話されている内容はともかく)議論と言うことでは流石と感じさせられる。また、よくもこんな話をするな、という所まで言ってしまう。が、中流社会に生きる人の本音というところを上手く描いているということで、見方によっては面白い作品である。(議論に弱いという方は、素通りした方が宜しいかと...)
アメリカに近い国であるカナダであるが、こういう作品を生み出すという所はなかなか面白いですね。
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