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「DOGS IN HEAVEN」 [映画(洋画)]

表題の作品は1990年のイタリア、フランス、スペインの合作映画「ドッグ・イン・パラダイス」である。日本での劇場公開は1991年6月であった。1989年の「ニュー・シネマ・パラダイス」での少年役でその名を知られることになったS・カシオの主演作品であり、しかもどんな名優も負けると言われる「犬」を扱ったハートフルな人間ドラマである。

作品データを記しておくと、時間は97分、原作はレモ・フォルラーニ、監督はドゥッチオ・テッサリ、脚本はエンニオ・デ・コンチーニ、ドゥッチオ・テッサリ、マナヘム・ヴェラスコ、マルチェロ・コスチアの4人、撮影はマルコ・オノラート、カルロス・スアレスの2人、音楽はデット・マリアーノである。そして出演は、サルヴァトーレ・カシオ、ピーター・ユスティノフ、ロベルト・アルピ、メルセデス・アロンゾ、デルフィーネ・フォレスト、たちである。

ミラノに住んでいるトムは9歳の少年である。ある日、トムは、母のジョバンナとその恋人・ボブと共に、トスカーナ州にあるカバルビオ城に出かけることになる。というのは、ボブが親戚のエミリア伯爵夫人から城を相続したためだった。ボブは、都会住まいと言うことで城を売るつもりでいたが、3人はそれぞれ城で出会った人たちとの拘留が気に入ったことで、暫く滞在することになる。また、城が広いこともあって、ジョバンナは犬を預かるというビジネスが出来ると考えて、それを始めた。で、新聞広告を出すと、次々と犬を預けたいという人たちが城にやってきて、40匹の犬に囲まれることになる。犬との拘留を通して、ボブやトムはこの土地が気に入るが、この土地を都市計画事業の計画地区にと考えるダンテスカ不動産が動き出し、近隣の城をあくどい手段で次々と買収していく。当然、ボブの元にも買収話が持ち込まれる。しかし、都市計画事業は、城を全て壊し、森を切り開き、犬たちは全て殺し、リゾートマンションを作るというものだとボブは知ると、城、森、犬たちを守るために、ぜったてに城を占いと決意した。それを知ったダンテスカは、その夜、犬小屋に火を放った。で、ボブとトムは必死になって犬を守り、火を消すことに務めた。また、そんなボブのことをトムは「パパ」と呼ぶようになった。が、ボブにはもはや計画を止める手立ては無くなっていた。で、城は強制競売に掛けられる。が、競売の時、ダンテスカの人間が持っていたライターに、犬たちが飛びかかった。で、放火したことを告白し、ボブの城は守られることになった。

前半は、これぞとばかりに、田舎の大きな城、犬たち、という要素を前面に出して、売れ筋を狙っているとしか思えない展開で物語が進んで行くが、悪徳業者が画策するようになってからは作風が完全に変わる。が、クライマックスはヒューマン(&ドッグ)ドラマというところが強く出ていて、分かっているとはいえ、言い展開である。

尚、トトの名前が定着してしまったS・カシオは本作では犬に負けてしまったようになってしまって、「天才子役も動物には適わない」といった感じでした。(そういうこともあるのか?、かつてはLDでリリースされていたのに、現在ではソフトに恵まれていないのがちょっと残念な作品である。)

 

↓ビデオです。


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