「THE DEAD CLASS」 [映画(洋画)]
表題の作品は1976年のポーランド映画の「THE DEAD CLASS/死の教室」である。日本での劇場公開は1988年2月であった。前衛演劇として上演されたものを忠実に映像作品として仕上げた実験的な試みの作品である。(タイトルすると、ホラー作品のように思えるでしょうが、そういう作品ではない。)
作品データを記しておくと、時間は75分、監督はアンジェイ・ワイダ、脚本はタデウシュ・カントール、撮影はエドヴァルト・クウォシンスキである。そして出演は、マリア・グレツカ、ボフダン・グリボヴィッチ、ミーラ・リフリツカ、ズビグニエフ・ベトナルチック、ロマン・シヴラック、(劇団クリコット2)たちである。である。
死を待つばかりの高齢の老人たち(実は...)12人が、かつて、学び、遊び、過ごした小学校の教室に集まってきた。彼らは過去の出来事を再現しようとするが...
舞台劇であるものを忠実に再現したものであるため、舞台では一般的な演出が取り入れられている。そのため、映画としては今一つ判りにくいところもあるのだが、完全に舞台作品を見ているような感じになる。また、その内容の方も、前衛的なところが前面に出ていて、普通の間隔ではあり得ないものとなっている。
映画ファンには今一つ受けが悪いであろうが、舞台作品のファンであれば、こういう作品は受け入れられやすいでしょうね。ということで、映画は余り見ないが、舞台作品を多く見るという方が、を映画に深く接していくことにする関所のような作品と言ったら良いですね。(逆に、映画を数多く見るという方は、本作を関所として舞台作品に足を踏み入れることにしても悪くないでしょうね...)とは言っても、かつてはLDでリリースされていたものの、現在ではソフトが無い状況なので、見ようとしても苦労することになりますけど...
↓本作のソフトがないので、アンジェイ・ワイダ監督作品を拾っておきます。
アンジェイ・ワイダ DVD-BOX 1 (世代/地下水道/灰とダイヤモンド)
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- メディア: DVD
アンジェイ・ワイダ DVD-BOX II: 夜の終わりに/約束の土地/大理石の男
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- メディア: DVD
アンジェイ・ワイダ DVD-BOX III: 鉄の男/ダントン/悪霊
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
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