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「DANSEN MED REGITIZDE」 [映画(洋画)]

表題の作品は1989年のデンマーク映画「追想のワルツ」である。英語タイトルは「WALTZING REGTIZE」であり、日本での劇場公開は1991年2月であった。余命いくばくもない老夫婦の現在に至るまでの50年という長きにわたる時間の軌跡をたどった人間ドラマである。日本では殆ど目にすることの無いデンマーク映画であるが、しっヵりした作品である。尚、本作は受賞こそならなかったものの、アカデミー賞て外国語映画賞にノミネートされている。

作品データを記しておくと、時間は88分、原作はマータ・クリステンセン、監督と脚本はカスパル・ロストルップ、撮影はクラウス・ローフ、音楽はフッシである。そして出演は、フリッツ・ヘルムース、ミカエル・ヘルムース、ギタ・ノービュ、リッケ・ベンツェン、ヘニング・モリッツェン、アン・ワーナー・トムセン、たちである。

デンマークのある田舎町に住むカールとレギッツェの老夫婦は、ある夏の日に家族や旧友たちを招いてホームパーティーを開いた。懐かしい顔が集まったことで、レギッツェははしゃぐが、カールは複雑な気持ちになっていた。というのは、彼は癌に冒されていて、余命が幾ばくも無かったためだった。そんな彼の心を横切るのは50年前のあの頃のことであった。それは、ドイツ軍がデンマークへ侵攻を続けていた時期であった。若き日のカールは町のダンスでレギッツァを見染め、結婚した。そして息子のジョンが生まれた。一見したところは幸せな家庭だったが、レギッツァは派手好きで、結婚前から男友達とのつきあいも激しかったこともあって、2人は常日頃からぶつかり合っていた。そんなこともあって、成長したジョンは2人に反発して家を飛び出してしまった。そんな数々の思い出が甦るカール。パーティーが終わって客が全員帰ると、2人きりになったカールとレギッツァは人生の黄昏をかみしめ合っていた...

物語としては派手なものは一切無く、ある老夫婦の人生を振り返ったものである。しかし、個々には人生の重みというものがしっかりと描かれていて、誰にでもあるような人間ドラマが綴られている。じっくりと見てみたくなる作品である。(ただ、ソフトの点では恵まれていないのが残念なところである。かつてはLDでリリースされていたのですが...)

 

 

↓ビデオです。

追想のワルツ [VHS]

  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • メディア: VHS

 

↓原作小説はこちら

追想のワルツ

  • 作者: マータ クリステンセン
  • 出版社/メーカー: 評論社
  • 発売日: 1991/02
  • メディア: 単行本


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