尾崎亜美『STOP MOTION』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1978年7月に発表された彼女の3枚目のスタジオ・アルバムである。前作から1年1ヶ月ぶりのアルバムであるが、これまでのアルバムと異なるのは、彼女自身が共同プロデュースという形で、自身のアルバムのプロデュースまで手掛けているということである。(武藤敏史との共同プロデュースである。)このことによって、より彼女の意図する音作りが行われることになり、彼女の世界がたっぷりとでているアルバムになった。
収録曲は、オリジナル盤では全10曲であったが、2009年に再発された時に1曲のボーナス・トラックが追加されて全11曲となった。収録曲は以下の通りである。『センセイション』『ジョーイの舟出』『嵐を起こして』『ドランクダウン』『来夢来人』『ストップモーション』『春の予感~I've been mellow』『悪魔がささやく』『もどかしい夢』『ラストキッス』。(以下、ボーナス・トラック)『ストップモーション(シングル・ヴァージョン)』。
この中からシングル・カットされたのは、ボーナス・トラックとして改めて収録されている『ストップモーション』(B面曲は『ラストキッス』であった。)がアルバムよりも5ヶ月早い1978年2月にリリースされたのと、アルバムの一ヶ月前に先行シングルとしてリリースされた『嵐を起こして』(B面曲は『来夢来人』であった。)である。(2曲ともアルバムよれも先にリリースされているので「シングル・カット」ではなく、本アルバムがシングル曲を収録している、と言った方が良いですね。)
お薦め曲は、シングル曲の『ストップモーション』と、『センセイション』『嵐を起こして』『来夢来人』『春の予感~I've been mellow』『悪魔がささやく』をピックアップしておく。
完成度が高く、彼女の世界にたっぷりと浸ることの出来るアルバムである。サウンドの方も、小細工をしないで、ストレートなものが多いこともあって、全体的に聴きやすいものとなっている。たっぷりと彼女の世界を堪能しましょう!
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