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「EARTH VS. THE FLYING SAUCERS」 [映画(洋画)]

表題の作品は1956年のアメリカ映画「世紀の謎 空飛ぶ円盤地球を襲撃す」である。日本での劇場公開は1956年8月であった。カート・シオドマクの原作を元にしたSF作品である。当時は「空飛ぶ円盤」として様々な謎があるとされていたUFOを扱った作品である。また、本作の特撮は、この世界では有名なレイ・ハリーハウゼンが担当している。(この点だけでも注目の作品である。)

作品データを記しておくと、時間は83分、原作はカート・シオドマク、監督はフレッド・F・シアーズ、脚本はジョージ・ワーシング・イエーツとレイモンド・T・マーカスの2人、撮影はフレッド・ジャックマン・Jr.、特撮はレイ・ハリーハウゼン、音楽はミッシャ・バカライニコフである。そして出演は、ヒュー・マーロウ、ジョーン・テイラー、ドナルド・カーティス、モーリス・アンクラム、ジョン・ザレンバ、トム・ブラウン・ヘンリー、ラリー・ブレイク、たちである。

陸軍に勤める科学者のラス・マーヴィンは、秘書のキャロルと結婚したばかりの新婚だった。彼は「オペレーション・スカイフック」という計画に参加していて、人工衛星の開発を行っていた。しかし、その人工衛星が次々と撃ち落とされてしまい、更に宇宙人が襲来して、軍に降伏を迫った。これに軍は反撃するが、宇宙人の持つ殺人光線の反撃で基地は壊滅した。また、キャロルの父でもあるハンレイ将軍は捕虜となった。生き残ったラスとキャロルはワシントンに向い、国防保安部と協議をするが、対処法はなかった。やがて、宇宙人は56日という期限を以て、地球に降伏を勧告し、それを過ぎれば殺人光線で地球を壊滅すると告げた。各国がこの56日の間に一つに纏まることは無く、ラスは円盤の中で見た殺人光線を基にした新兵器の考案を提案し、それを短期間で完成させた。しかし、宇宙人の探知機は、ラスが殺人光線の実験を察知し、期限を待たずに総攻撃にでた。人質となっていたハンレイ将軍は殺され、ワシントンも壊滅に瀕した。しかし、ラスが開発した新兵器は円盤の飛行を困難にさせて、次々と墜落させ、宇宙人を撃退した。こうして地球に平和が戻り、ラスとキャロルは、ようやく新婚旅行に出かけることになった。

半世紀以上昔の作品であるため、最新の特撮技術を用いたSF作品とは全く別世界の映像の作品であるが、レイ・ハリーハウゼンが絡んでいるということで、とても50年以上も昔の作品とは感じさせないものに仕上がっている。

劇中に登場する様々な物は、やはり時代を感じさせるものであるのだが、半世紀前の近未来を考えたSF設定ということは、現在では逆に独特の世界観を作っているように感じられて、なかなか面白く感じられる所になっている。

UFOが襲来するという作品では古典的な作品であるが、当時の技術を知ることが出来たり、手作り感の伝わるSF世界が見られるなど、SFファンであれば見ておきたい作品である。

 

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