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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その279) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「宝石鑑定」です。で、取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・2nd.6話」、「007」からは「ダイヤモンドは永遠に」です。

ケータイ刑事」:「・2nd.6話」。「出た! 骨董マニアの亡霊!? ~ノロイのヨロイ殺人事件」という物語。ネタ満載の物語であるが、同時にトリックとしても「・2nd.」では余りにも多く使われた「左利き」ということがまたまた使われた物語ということで、「ケータイ刑事」シリーズもピークを越えたと感じさせる物語と言うことにもなった一編である。(「ピーク」とか「下り坂」と言うことは、その後の「」「」を含めて感じられることですが...)

ちゃんが驚いた表情をして「エリーゼさんと結婚?」と口にすると、五代さんは「そんな驚くこと無いだろう。俺だってそろそろ身を固める時期でしょうが...」と、遂に、エリーゼさんとの結婚を決意したようだった。が、五代さんはまだプロポーズはしていなかった。とは言っても、「買わなきゃいけない物はちゃんと買ってある」と言って、「給料の三ヶ月分」という婚約指輪は購入していて、それをちゃんに見せた。指輪は多聞石を使ったものだった。(ちゃんも「多聞石といったら、滅多に手に入らない超高級な宝石じゃないですか」と博学ぶりを披露していた。)五代さんは「これでエリーゼにプロポーズしたら、流石のエリーゼさんもゴキブリのようにイチコロでしょう」と、自信満々だった。

そんな所でちゃんは、五代さんの手から指輪を手にすると、早速宝石鑑定を行った。五代さんは「給料三ヶ月分だ。落とすなよ」と心配していた。ちゃんは、おじいちゃま(=銭形警視総監)から多聞石の鑑定方法(午前11時の北窓に射す光に照らせばよい。→余りにも胡散臭い方法ですが...)を教わっていて、それほ行おうとするが、五代さんは「本物に決まっている」と言って取り返そうとした。で、ちゃんの手から指輪は床に落ちてしまう。五代さんはそれを拾ったが、顔が青ざめた。そして「どうしてくれるんだよ、お前...傷ついちゃったじゃないか、これ」と怒った。

これを受けてもちゃんは冷静で、「本物の多聞石なら、その程度の衝撃で傷つきませんよ。残念ながらそれはニセモノです」と結論を口にした。それに対して「アンドリウ鉱山で採れた上物だとおやじ言っていた...」「給料3ヶ月分ですよこれ」とブツクサと呟いていた。

そんな所に事件を知らせる入電が入り、ちゃんと五代さんは現場に向かった。そして、事件を解決した後の夜の町を歩いている2人。五代さんは「ご褒美に目の保養をさせてあげましょう」と言って、新しく買った結婚指輪を取り出して、それを海ちゃんに見せた。「これは本物の多聞石です。給料6ヶ月分です」と自慢げに言うが、ちゃんはそれを再び確かめる。で、「あ~。残念。これもガラス玉ですね」と言うと、指輪を返した。五代さんはすっかり落ち込んでしまって、「給料6ヶ月分パア。またあのオヤジに欺された...」と漏らスト、その指輪を投げてしまった。それを見たちゃんは「五代さん、嘘ですよ。それは本物ですよ」と笑顔で言った。すると五代さんは「えっ。本物?マジかよ」と慌てていた...

007」:「ダイヤモンドは永遠に」。1971年のシリーズ第7作であ、かつ、初代ボンドが復帰した作品である。(ということで、初代の6本目となった作品である。また、復帰したものの、この1本で、3代目にバトンを渡している。)前々作(「007は二度死ぬ」)で宇宙規模のスケールの物語となったが、本作でも人工衛星兵器というものを導入し、シリーズの方向性が完全に派手な方向になったことを伝える作品にもなった。また、シリーズで「スペクター」が登場する作品としては(現時点では)最後の物語となっている。

ブロフェルドを追い続け、ようやく発見し、影武者を含めて殺害した。(が、そこで殺したのもやはり影武者だった。)で、妻の仇を取り、長年の宿敵を倒したボンドに与えられた新しい任務は南アフリカから発掘される大量のダイヤモンドが盗難されて、それが何者かによって密輸されて消失している事件を調査することだった。アムステルダムで、ダイヤモンドの運び屋のピーター・フランクスになりすまして、ダイヤノ関係者であるティファニー・ケイスと言う女性に接触した。しかし、ピーターが脱走してティファニーと接触しようとしたことから、ボンドは寸前で殺し、自分の身分証をとっさにピーターの懐に入れて、ボンドを殺したことにして、あくまでも自分は運び屋のピーター・フランクスとしてティファニーと接触した。で、ダイヤを(本物の)ピーターの死体を入れた棺に入れて、ダイヤをアメリカに運んだ。

CIAのフィリックスが協力し、運び屋としてダイヤを持ち込んだボンドに、ダイヤ密輸組織が接触し、棺桶に隠してあったダイヤを回収した。で、用済みとしてピーターを消そうとしたことで、ボンドは気絶した状態で棺桶に入れられて、火葬されそうになる。

しかし、ボンドが持ち込んだダイヤは偽物だったことで、ボンドは寸前の所で助かることになる。組織の人間は、骨壺に入っていたダイヤを即座に鑑定し、偽物と言うことに気づいたため、ピーターを消すのを中止したのだった。で、本物のダイヤの在処を尋ねられたボンドだったが、それを煙に巻いたのだった。

この後、そのダイヤを巡る争奪戦を経て、ボンドはこの事件にスペクター・ブロフェルドの存在を知ることになる。そして最終的にはブロフェルドの野望(ダイヤを使った人工衛星兵器を利用した世界征服)の野望を潰した。

共通点は、宝石鑑定の結果を「偽物」と判定していることであって、そこから一騒動が起こっているということである。また、同時に策略でもあったと言うことである。(「ケータイ刑事」では五代さんをからかったイタズラというものであり、「007」では的を欺くための作戦であった。)

相違点は、「ケータイ刑事」では「本物」を「偽物」と言っているということで嘘をついているが、「007」では「偽物」を「偽物」と判定していて真実の鑑定を行っているということである。

次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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