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HAMILTON BOHANNON 『THE BEST OF BOHANNON』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは2002年にリリースされたベスト盤である。シンガーとしてだけではなく、ソングライターとして、プロデューサとして'60'sから'90's初頭まで活躍した彼であるが、シンガーとしては'70's序盤から'80's序盤にかけて、ファンキーでディスコ系サウンドのいくつかのヒット曲を生んでいる。(但し、本国アメリカよりもイギリスでの方が、より大きなヒットになった。)本ベスト盤は、そんな彼のシングル曲を中心に集めたものである。

収録曲は以下の全12曲である。『Run It On Down Mr. DJ』『Let's Start II Dance Again(RAP Version)』『Bohannon's Beat』『The Party Train』『Truck Stop』『Keep On Dancin'』『South African Man』『Let's Start The Dance(Part 1)』『Dance With Your Pamo』『Foot Stompin' Music』『Disco Stomp』『Have A Good Day』。

お薦め曲は、アメリカでのヒット曲である『Foot Stompin' Music』と『Let's Start The Dance』、イギリスでのヒット曲である『Disco Stomp』『South African Man』『Let's Start II Dance Again』、そして『The Party Train』をピックアップしておく。

サウンドの方は、ファンク系のノリの良いダンス系ナンバーが中心である。('70'sのノリということを考えると、ディスコ・サウンドの基になるもの、及びディスコ・サウンドそのものと言うことが出来る。)ということで、'70'sらしいノリの良さがあるアルバムである。また、一部('80'sになってから発表された曲)は'80'sサウンドらしい所がしっかりと出ている。ただ、21世紀に突入してからのダンス系ナンバーと比べると、流石に時代を感じさせる所があるのも事実であるが、それが'70's/'80's独特の雰囲気として上手く出ていると言える。また、サウンドの方は手作りの音楽という所が感じられて、これが'70'sから'80's初頭らしい所であって、最近のものとは違う面白さを感じられる所である。

ということで、'70'sのディスコ系ナンバー、及び'80's初頭のその流れを汲んだダンス系サウンドを楽しむということで、チェックしてみるのがよろしいかと。(彼はマイナーな存在であるため、こういうマニアックな所に耳を傾けるというのは面白い所ですよ)

 

 

The Best of Bohannon

The Best of Bohannon

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Repertoire
  • 発売日: 2002/11/15
  • メディア: CD



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GUNS N' ROSES『Use Your Illusion Ⅱ』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1991年に発表された彼らの4枚目のスタジオ・アルバムである。(但し、『Use Your Illusion Ⅰ』と同時リリースとなったものである。)フル・サイズのアルバムとしては4年ぶりとなったが、2枚のアルバムを同時リリースしたことで、一気にファンの間でも盛り上がることになった。また、同時リリースの2枚のアルバムでは、本作の方が人気が高く、チャート成績、セールスも(僅かであるが)本作の方が上を記録している。

チャート成績は、アメリカ、イギリス、カナダ、豪州、オーストリアで1位を獲得しており、オランダとスイスでは2位、ドイツで3位、スウェーデンでは4位を記録している。また、リリース時期が9月だったことから、1991年のBillboard年間アルバム・チャートでは94位、1992年は20位にランクインしている。(2年に分断されなければ、年間チャートでもTOP 10入は確実だったでしょうね...)

収録曲は以下の全14曲である。『Civil War』『14 Years』『Yesterdays』『Knockin' On Heaven's Door』『Get In The Ring』『Shotgun Blues』『Breakdown』『Pretty Tied Up』『Locomotive (Complicity)』『So Fine』『Estranged』『You Could Be Mine』『Don't Cry (Alt. Lyrics)』『My World』。

この中からシングル・カットされたのは全部で5曲である。最初のシングル曲は『You Could Be Mine』であって、同時リリースされた2枚りアルバムからの最初のシングルでもある。アメリカでは最高位29位に留まったものの、アイルランドとスイス、ニュージーランドでは1位を獲得し、スウェーデンでは2位、イギリスと豪州で3位、オランダで4位、ドイツで5位、オーストリアで8位を記録している。続いては3曲続けて『Use Your Illusion Ⅰ』に収録されている曲がシングル・カットされ。それに続いて本アルバムからの2nd.シングルとなったのが『Knockin' On Heaven's Door』で、アイルランドとオランダで1位を獲得、イギリスとニュージーランドで2位、オーストリアで3位、ドイツとスイスで5位、スウェーデンで10位、豪州で12位を記録している。(アメリカではBillboardのメイン・ストリーム・ロック・チャートでは18位を記録しているが、HOT 100にはランクインしていない。)続いて『Yesterdays』(米で72位、アイルランドで5位、オランダで6位、ニュージーランドで7位、イギリスで8位、豪州で14位、スウェーデンで16位)、『Civil War』(イギリスで11位、アイルランドで15位、オランダで22位、ニュージーランドで27位)がリリースされた。これに続いては次のアルバム(「THE SPAGHETTI INCIDENT?」)から2曲のシングルがリリースされ、それに続いて本アルバムの『Estranged』(スウェーデンで26位、ニュージーランドで28位、豪州で40位、スイスで41位)がシングル・カットされた。(同時リリースされたもう一枚からのシングルの方が、シングル・チャートではより大きなヒットになったが、アルバムとしては本作の方が成績が良く、評価も高いということになったのは面白い所である。)

お薦め曲は、シングル曲の『You Could Be Mine』『Yesterdays』『Civil War』、それ以外からは7分/8分/9分を越える大作の『Breakdown』『Locomotive (Complicity)』『Estranged』をピックアップしておく。

全14曲で約76分という収録時間ということから、たっぷりと彼らのサウンドを堪能することが出来る。(同時リリースのもう一枚は全16曲で約76分なので、2枚で全30曲、2時間半超ということになる。)アルバムは2枚に分けてリリースされているが、実質的には2枚組と言っても良い内容であって、'90'sを代表するアルバムの一つである。ということで、聴いておくべきアルバムの一つである。

 

Use Your Illusion 2

Use Your Illusion 2

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Geffen
  • 発売日: 2000/05/25
  • メディア: CD

USE YOUR ILLUSION 2

USE YOUR ILLUSION 2

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: MCAビクター
  • 発売日: 1991/09/17
  • メディア: CD

↓1とセットになった2枚組はこちら

Use Your Illusion I & II

Use Your Illusion I & II

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Geffen
  • メディア: CD



↓「1」の単独はこちら

USE YOUR ILLUSION 1

USE YOUR ILLUSION 1

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: MCAビクター
  • 発売日: 1991/09/17
  • メディア: CD


Use Your Illusion 1

Use Your Illusion 1

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Geffen
  • 発売日: 2000/05/25
  • メディア: CD






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GUNS N' ROSES『Use Your Illusion Ⅰ』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1991年年に発表された彼らの3枚目のスタジオ・アルバムである。(次作となる『Use Your Illusion Ⅱ』と同時リリースである。また、本アルバムを「2枚目」としている資料も一部にあるが、それは1988年に発表した8曲入りのミニ・アルバムをカウントしていないからである。)フル・サイズのアルバムとしては4年ぶり、ミニ・アルバムからも3年ぶりということで、実に久しぶりのアルバムであり、しかも2枚同時リリースということから、大きな期待が持たれることに成、それに見事に答えることになったアルバムである。

ただ、チャート成績としては、もう一枚のアルバムの兼ね合いもあって、一部の国では不遇な目にあうことになった。(日本だったら、チャートのことを考えて、一週ずらしで発売するということもあるでしょうが、そういう小手先の細工をしなかったのは評価できる所である。→オリコンのチャートはそういう意図的なこともあるだけに、全く重みも無い、たんなる人気投票に落ちぶれてしまった...)Billboardでは最高位2位だったのをはじめ、イギリス、豪州、オーストリアでも最高位2位(いずれの国でも、もう一枚のアルバムが1位を獲得している。)また、スイスでは最高位3位(もう一枚のアルバムが2位)、ドイツでは最高位5位(次作は3位)を獲得している。その一方で、カナダは次作と共に1位を獲得しており、オランダでは共に2位を記録している。また、スウェーデンでは最高位2位だが次作は3位だったというように、本作の方が上になった国もあった。ただ、セールスは、次作野方が本作を上回っている。(これを考えたら、チャート最高位に差があるのも納得出来る所である。)

収録曲は以下の全16曲である。『Right Next Door To Hell』『Dust N' Bones』『Live And Let Die』『Don't Cry (Original)』『Perfect Crime』『You Ain't The First』『Bad Obsession』『Back Off Bitch』『Double Talkin' Jive』『November Rain』『The Garden』『Garden Of Eden』『Don't Damn Me』『Bad Apples』『Dead Horse』『Coma』。

この中からシングル・カットされたのは全部で3曲である。但し、同時発売となった次作からの1st.シングルが先で、それに続いて3曲のシングルが本アルバムからカットされた。(その後に次作から更に3曲のシングル・カットがあり、その次のアルバムから2曲のシングルが出た後に、次作からのシングルがもう1曲出るということになった。)本アルバムからのシングルは『Don't Cry』(Billboardで最高位10位、アイルランドで1位、ニュージーランドで2位、スイスで3位、豪州とオーストリアで5位、オランダで6位、イギリスで8位、スウェーデンで9位を記録している。)、『Live And Let Die』(アメリカで33位、ニュージーランドで1位、イギリスで4位、アイルランドで5位、豪州で10位を記録している。)、『November Rain』(アメリカ、アイルランドで3位、オーストリアで2位、イギリスとオランダで4位、豪州で5位ニュージーランドで7位、スイスで8位、ドイツで9位、スウェーデンで10位を記録している。)尚、『Don't Cry』は同名タイトルのヒット曲がいくつかあるが、それらとは別の曲であり、『Live And Let Die』はP・マッカートニー(&ウィングス)の映画「007/死ぬのは奴らだ」の主題歌のカヴァーである。また、『November Rain』は本アルバムと次作からの、すなわち、同時リリースされた2枚のアルバムからのシングル8曲の中では、アメリカでは最もチャート成績の良かった曲となった。

お薦め曲は、生まれ変わっている『Live And Let Die』、シングル曲の『Don't Cry (Original)』と『November Rain』、更に『Right Next Door To Hell』、ALICE COOPER & SHANNON HOONと共演している『The Garden』、そして『Dead Horse』、10分を超える大作の『Coma』をピックアップしておく。(他にもいくつか拾いたい所であるが、そうしていると「全部」となってしまいそうだから、あえてここで切ることにします。)

本アルバムは全16曲で76分強というボリュームであって、「待望のアルバム」で期待されていたが、それに十分応えられるだけのものとなっている。しかも、もう1枚のアルバム(全14曲、76分弱)が同時リリースされていることを思うと、満腹以上のボリュームであった。(何せ、30曲、約152分というボリュームであって、LPだったら4枚組になるだけのボリュームである。)

ただ、評価としては次作の方が高く、そういうこともあって本作は過小評価されているところがある。(この点でも不遇の扱いを受けていることになる。)そのため、CDの2枚組にしてリリースしていたら良かったのに、という声も多くなっているのも事実である。(2枚組にしていても、間違いなく全米1位を獲得したでしょうし、そうなると、不遇の扱いとなることも無かったでしょうし...)

が、内容的には決して悪いというものではないアルバムであるだけに、再評価されても良いと思うアルバムの一つである。ただ、現状でも'90'sを代表するアルバムの一つではありますが...

 

Use Your Illusion 1

Use Your Illusion 1

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Geffen
  • 発売日: 2000/05/25
  • メディア: CD



USE YOUR ILLUSION 1

USE YOUR ILLUSION 1

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: MCAビクター
  • 発売日: 1991/09/17
  • メディア: CD



↓次作はこちら

Use Your Illusion 2

Use Your Illusion 2

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Geffen
  • 発売日: 2000/05/25
  • メディア: CD



USE YOUR ILLUSION 2

USE YOUR ILLUSION 2

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: MCAビクター
  • 発売日: 1991/09/17
  • メディア: CD
↓こちらは本作と次作の2枚組セットです。

Use Your Illusion I & II

Use Your Illusion I & II

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Geffen
  • メディア: CD



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GWEN GUTHRIE『GOOD TO GO LOVER』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1986年に発表された彼女の4枚目のアルバムで在、かつ、彼女の発表したアルバムの中では最大のヒットになったアルバムである。(一応、前作までのレコード会社を離れ、Polydorに移籍してのアルバムである。但し、Polydorでのアルバムは本作のみで、次作ではまたレコード会社を移籍している。)また、本アルバムからは、彼女のシングル曲の中で最大のヒットを記録した曲が含まれている。そのため、彼女の代表作となっている。(彼女は1999年に48才で亡くなってしまったのが残念である。)

チャート成績は、アメリカではBillboardのR &Bチャートで最高位20位を記録し、アルバム・チャートでも最高位89位を記録している。またニュージーランドで最高位17位を記録し、イギリスで42位、豪州で99位を記録している。(英豪では、彼女のアルバムの中で、唯一のチャートインを記録したアルバムとなり、ニュージーランドでも最大のヒットになった。)

収録曲は、オリジナル盤では全8曲であったが、2013年2月にリリースされたUK盤(Expanded Edition)では4曲のボーナス・トラックが追加されて全12曲の収録となった。収録曲は以下の通りである。『(They Long To Be) Close To You』『Outside In The Rain』『Good To Go Lover』『You Touched My Life』『Ain't Nothin' Goin' On But The Rent』『I Still Want You』『Stop Holding Back』『Passion Eyes』。(以下、ボーナス・トラック)『Ain't Nothin' Goin' On But The Rent (US 12" Club Mix)』『Outside In The Rain (US Single Edit)』『Save Your Love For Me (US Nonalbum B Side)』『(They Long To Be) Close To You (US Single Edit)』。

この中からシングル・カットされたのは全部で4曲である。1st.シングルの『Ain't Nothin' Goin' On But The Rent』は彼女の最大のヒット曲となった曲であって、アメリカではBillboardのR & Bチャートとダンス・チャートで1位を獲得し、HOT 100でも最高位42位を記録して射る。また、ニュージーランドでは1位を獲得し、イギリスで5位、アイルランドで6位、豪州では75位を記録している。(この後にイギリスのみでアルバム未収録曲の『Seventh Heaven』がシングルとしてリリースされて最高位85位を記録している。)続いて『Outside In The Rain』はアメリカでBillboardのR &Bチャートで51位を記録、続く『(They Long To Be) Close To You』は同69位を記録し、ニュージーランドで9位、アイルランドで19位、イギリスで25位を記録した。そして4th.シングルの『Good To Go Lover』はイギリスで最高位37位を記録している。

お薦め曲は、彼女の代表曲である『Ain't Nothin' Goin' On But The Rent』、シングル曲の『Outside In The Rain』と『Good To Go Lover』、そして『Stop Holding Back』をピックアップしておく。尚、『(They Long To Be) Close To You』は、言うまでも無くCARPENTERSの1970年の大ヒット曲のカヴァーであるが、随分と雰囲気が違っていることもあって、賛否が分かれる所である。(こういうことになるのは「名曲」だからであり、こういうのも宜しいかと思いますけど...)

ソウルフルでダンス系のノリの良いアルバムであることもあって、たっぷりと楽しむことが出来るアルバムとなっている。また、彼女のボーカルも味があってたっぷりと堪能することが出来る。

尚、オリジナル盤では全8曲であるが、1曲が4分半強であるものの、その他の7曲は全て5分以上の大作ばかりということもあって、時間の方は44分弱に達している。

ということで、「聴き」の一枚である。(彼女のボーカルを気に入ったら、他のアルバムにも耳を傾けると良いでしょう。)

 

Good to Go Lover

Good to Go Lover

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Polydor
  • メディア: CD



Good To Go Lover ~ Expanded Edition [from UK]

Good To Go Lover ~ Expanded Edition [from UK]

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Soul Music Records
  • 発売日: 2013/02/18
  • メディア: CD


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GWEN McCRAE『MELODY OF LIFE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1979年に発表された彼女の6枚目のアルバムである。当時は世界的なディスコ・サウンドのブームから'80'sを直前にして新たなサウンドが次々と生まれてきた時期であるが、それでもディスコ系サウンドのアルバムが生まれ続けていた。本アルバムはそんなアルバムの一つであるが、ソウル/ゴスペル系の流れも受けているディスコ・ミュージック・アルバムでもある。(ある意味では、'70'sディスコ・ブームにはドンピシャという内容である。ただ、そのピークの時期からは少し遅れていますけど...)

また、彼女は'80'sになると拠点を映ることになり、かつ、レコード会社も移籍することになるだけに、彼女のキャリアに於いても一つの区切りるアルバムでもある。

収録曲は、オリジナル盤では全7曲であったが、2013年5月にリリースされたUK盤(Expanded Edition)では2曲が追加されて全9曲となった。収録曲は以下の通りである。『All This Love That I'm Givin'』『I Can Only Think Of You』『Maybe I'll Find Somebody New』『I Found A Love』『The Joy』『Ease The Pain』『The Melody Of Life』。(以下、ボーナス・トラック)『All This Love That I'm Givin'(Single Version)』『The Joy (Single Version)』。

この中からシングル・カットされたのは『All This Love That I'm Givin'』と『The Joy』であるが、'70's中盤の頃のいくつかのヒット曲のようなレベルまでのヒットにはならなかった。

お薦め曲は、シングル曲の『All This Love That I'm Givin'』と『The Joy』、更に『I Found A Love』と、アルバム・タイトル・ナンバーの『The Melody Of Life』をピックアップしておく。

'70'sディスコ・サウンドという音づくりがされていることもあって、'70'sという時代をたっぷりと感じられるものである。発表されたのが1979年であるが、'70's中盤からディスコ・ブームがやってくるまでの時期('75~'77頃)のアルバムという感じがする。また、まもなく迎える'80'sという新しいディケイドに対して、それを迎えるのではなく、'70'sという去って行くディケイドを惜しんでいるような雰囲気も感じられる。

これは、本アルバムが、'70'sディスコ・サウンド、及びそれに繋がった'70's中期のファンキーでソウルフルでリズミカルな'70'sブラック・ミュージックの要素をふっぷりと含んでいるためであり、ある意味では'70'sのこのジャンルを総括しているといえるためである。

ということから、'70'sディスコ・サウンドがお好きな方、及び'70's中盤のファンキーなダンス系ミュージックがお好きな方も必聴のアルバムである。また、ソウルフルな所もたっぷりとあるだけに、女性ボーカルものがお好きな方にも'70'sテイストを味わう上い゛はお薦めできるアルバムの一つである。じっくりと耳を傾けてみましょう。

 

Melody Of Life ~ Expanded Edition [from UK]

Melody Of Life ~ Expanded Edition [from UK]

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: BBR
  • 発売日: 2013/05/27
  • メディア: CD


メロディ・オブ・ライフ

メロディ・オブ・ライフ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Pヴァインレコード
  • 発売日: 2006/09/15
  • メディア: CD




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GROVER WASHINGTON Jr.『MISTER MAGIC』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1975年2月に発表された彼の4枚目のスタジオ・アルバムである。(1975年には、この後もう1枚のアルバムを発表していて、ブレイクすることになった。)Billboardのジャズ・チャートでは、1st.アルバムから上位にランクインしていたが、総合チャートでは今ひとつであったが、本アルバムは総合チャートでも初めてTOP 10入り(TOP 50以内も初めてである。)を果たし、彼がブレイクすることになったアルバムである。(同年終盤に発表した次作が本作に続くヒットになって、彼の名前が広く知られるようになった。)ということで、彼にとっても大きなポイントになったアルバムでもある。ただ、サウンドの方は、ファンク色の強いものであって、'70's中期らしいものとなっている。

チャート成績は、Billboardの総合チャートで最高位10位を記録し、1975年の年間アルバム・チャートでも26位にランクインしている。また、R & Bチャートとジャズ・チャートではそれぞれ1位を獲得している。(R & Bチャートでは初の1位獲得アルバムとなったが、ジャズ・チャートでは3作連続の1位を獲得することになった。→ジャズ・チャートでは2nd.アルバムから7作連続で1位を獲得している。)

収録曲は、1曲辺りの時間が長いこともあって、全4曲である。(但し、4曲で33分弱である。)収録曲は以下の通りである。『Earth Tones』『Passion Flower』『Mister Magic』『Black Frost』。(最初の『Earth Tones』が12分半弱を占めている。)

この中からシングル・カットされたのは、アルバム・タイトル・ナンバーでもある『Mister Magic』である。但し、アルバム・バージョンは9分弱ということもあって、シングル・バージョンとしてのシングル・カットである。で、BillboardのR & Bチャートで最高位16位、HOT 100では最高位54位を記録して射るが、彼のシングル曲では初めてHOT 100にランクインした曲となった。(R & Bチャートでも3曲目のチャートインであって、2曲はチャートインしていない。)

お薦め曲は、やはりアルバム・タイトル・ナンバーでもあり、シングル・ヒットを記録している『Mister Magic』であって、この曲(ここでいうのは当然のことながらアルバム・バージョンである。)を聴くためだけに本アルバムを入手するのに値するだけの価値がある。また、冒頭の12芬を超える大作の『Earth Tones』もお薦め曲としておく。(が、それ以外の2曲も、聴いておいて損の無い傑作であり、「全曲をお薦め」としたいアルバムである。)

確かに、サウンドの方は'70'sの黒人ソウルでは定番であるファンク色の強いものであるだけに、「'70's」という時代を強く感じることになるアルバムである。この点では、'80'sになってフュージョン系のジャンルから生まれた大人のボーカル・ナンバーである『Just The Two Of Us』とは全く違うミュージシャンのサウンドであるため、'80'sサウンドがお好きな方にとっては「あれっ?」と成るかも知れない。が、ミュージシャンはサウンドが変わっていくというのは当たり前であり、'80's初期の名曲『Just The Two Of Us』を生んだ彼の出世作ということから、しっかりと聴いておきたいところである。

尚、本アルバムはオリジナル盤で全4曲、時間にして33分弱であることを考えると、『Mister Magic』のシングル・バージョンをはじめとするボーナス・トラックをたっぷりと追加収録したものをリリースして貰いたいところである。

 

 

Mister Magic

Mister Magic

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Motown
  • 発売日: 1995/08/22
  • メディア: CD



ミスター・マジック

ミスター・マジック

  • アーティスト: グローヴァー・ワシントンJr.
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2005/10/12
  • メディア: CD



ミスター・マジック

ミスター・マジック

  • アーティスト: グローヴァー・ワシントンJr.
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2012/01/18
  • メディア: CD


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GREG KIHN BAND『KIHNTINUED』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1982年に発表されたアルバムである。(「GREG KIHN BAND」名義としては4枚目のアルバムと言うことになる。)前年に発表された『ROCKIHNROLL』がヒットしたことでブレイクすることになった彼らであるが、それに続いて評判の良かったのが本アルバムである。(そして、翌1983年には大ヒット曲『Jeopardy』を生み出すことに繋がるのである。)但し、前作からはBillboardで15位を記録するシングル・ヒットが生まれているが、本アルバムからはそこまでは大きなヒット・シングルは生まれていない。チャート成績は、Billboardで最高位33位を記録している。(前作は最高位32位を記録しており、次作は最高位15位を記録することになる。)

収録曲は以下の全10曲である。『Happy Man』『Every Love Song』『Everyday / Saturday』『Dedication』『Tell Me Lies』『Testify』『Sound System』『Seeing Is Believing』『Higher & Higher』『Family』。

この中からシングル・カットされたのは2曲である。1st.シングルの『Testify』はBillboardのHOT 100にはチャートインしなかったものの、メインストリーム・ロック・チャートでは最高位5位を記録している。そして2nd.シングルの『Happy Man』はBillboardのHOT 100で最高位62位を記録している。(面白いのは、こちらの曲はメインストリート・ロック・チャートでは最高位30位に留まっているということである。)
お薦め曲は、シングル曲の『Testify』と『Happy Man』、それ以外からは『Tell Me Lies』『Higher & Higher』『Family』をピックアップしておく。

サウンドは前作の延長線上にあって、シンセサイザーを取り入れた'80's前半らしいものである。そして本作のサウンドは次作に繋がっていて、大ヒットを生み出すことになった。アルバムとしても纏まっていて、比較的聴きやすいものとなっている。

ただ、全体的に纏まりすぎていて、これぞという目玉となる曲が無く、全ての曲が平凡という範疇にあるのがちょっと残念な所である。(但し、「外れ」という曲や捨て曲は無い。)

彼らのアルバムを聴く場合は、大ヒットとなった次作「KIHNSPIRACY」が傑作であるだけに、そちらを優先すべきであるが、前作「ROCKIHNROLL」と本作の2枚のアルバムは'80's初頭の作品であって、「KIHNSPIRACY」に繋がる要素がたっぷりとあるだけに、「KIHNSPIRACY」に続いてしっかりと聴いておきたいところである。(とは言っても、最初に聴くのはヒットした「KIHNSPIRACY」で、その次は「ROCKIHNROLL」、そして本アルバムはそれに次ぐ三番手にするのといのが常識ですけど...)

↓本アルバムが見当たらないので、彼らの代表作(次作)を拾っておきます。

Kihnspiracy

Kihnspiracy

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wooded Hill
  • 発売日: 1998/11/01
  • メディア: CD



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GREEN ON RED『GRAVITY TALKS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1983年に発表された彼らの2枚目のアルバムである。アメリカ・アリゾナ出身の5人組のバンドである彼らは、1979年の結成時にはパンク系のサウンドを奏でていたが、'80'sを迎えてニューウェーブ系のバンドとして語られるように、当時の先端のサウンドを取り入れた活きの良いバンドとして知られている。(ただ、これという大きなヒット曲を生むことは無かったのですけど...)その後、カントリー系のロックを取り入れたり、ポップなサウンドのバンドとなるように、サウンドが大きく変わっている。

そんな中、本アルバムは、'80's初頭のアメリカン・ロックということの出来るサウンドのアルバムであり、彼らのアルバムの中では、知られているアルバムである。とは言っても、これというようなヒット曲も生まれていないのですが...

収録曲は以下の全13曲である。『Gravity Talks』『Old Chief』『5 Easy Pieces』『Deliverance』『Over My Head』『Snake Bit』『Alice』『Blue Parade』『Thats What Youre Here For』『Brave Generation』『Abigails Ghost』『Cheap Wine』『Narcolepsy』。

お薦め曲は、アルバム・タイトル・ナンバーでもある『Gravity Talks』、それ以外からは『Old Chief』『5 Easy Pieces』『Alice』『Cheap Wine』という所をピックアップしておく。

これという大きなヒット曲を生むことは無かった彼らであるが、サウンドを変えながらも'80'sという時代を走り抜いた彼らは1992年に解散したが、その間、結構精力的にアルバムを発表している。(ライブ盤を含めると、発表したアルバムの数は二桁に達する。)それらの中でも、代表作と言うことが出来るのはロック色の強い本作である。

確かに彼らの名前は「'80's」という時代でもマイナーの範疇でしかないが、こういうバンドがいたということから、チェックしておくのも宜しいかと...

 

 

Gravity Talks

Gravity Talks

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wounded Bird Records
  • 発売日: 2003/01/21
  • メディア: CD



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GREAT WHITE『GREAT WHITE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1984年に発表された彼らのフル・サイズとしては初のアルバムである。(前年の1983年に5曲入のミニ・アルバムを発表しており、それを含めると2枚目のアルバムと言うことになる。)ただ、本アルバムは大きな期待を背負っていたのだが、当時は全く受け入れられず、散々たるセールスだったことから、レコード会社から契約を破棄されることになったアルバムとして、後に彼らがブレイクしたことで知られるようになったアルバムでもある。一応、チャート成績を記しておくと、アメリカではBillboardで最高位144位、イギリスでは最高位192位を記録して射る。

尚、後にブレイクするものの、初期のアルバムは全く売れなかったというバンドは数多くあるが、彼らもそんなグループの一つとして名前が出てくるバンドでもある。→それだけ後に知られるようになったという証でもありますが...

収録曲は以下の全10曲である。『Out Of The Night』『Stick It』『Substitute』『Bad Boys』『On Your Knees』『Streetkiller』『No Better Than Hell』『Hold On』『Nightmares』『Dead End』。

この中からシングル・カットされたのは『Stick It』であるが、Billboardのロック・チャートで最高位56位を記録しているものの、HOT 100には全く顔を出すことは無かった。

お薦め曲は、シングル曲でもある『Stick It』、'70'sのヒット曲であり、PETE TOWNSHENDのカヴァーである『Substitute』、そして『No Better Than Hell』と『Nightmares』をピックアップしておく。

アメリカでは、ハードロックは今ひとつ受け入れられておらず、'80'sになってようやくアメリカでもハードロックが浸透していき、LAメタルという形でようやく市民権を得ることになったのはご存知の通りである。彼らはそのLAメタルと友に頭角を現したハード・ロック・バンドであるが、キャリアとしては'70's後半から有していて、実力の方は十分なものを持っているバンドである。但し、バンド名を「GREAT WHITE」としたのは1983年である。(ブレイクするのは1987年の3枚目のフル・サイズ・アルバムのヒットによってである。)

本アルバムは、セールスの点では完全な失敗となってしまっちが、それはアメリカでのハードロックの音楽市場がまだ成熟していない時期であったためであって、アルバムの内容としては決して「失敗作」と決めつけることの出来ない要素が詰まっている。('80's後半にはLAメタルの大ブームが巻き起こったのはご存知の通りであるが、そのブームを支えていくだけのものがあった。)

ということで、LAメタルを聴くというのであれば、彼らも聴いておくべきバンドの一つであり、その最初の(フルサイズの)アルバムである本作はしっかりと聴いておきましょう!

 

 

Great White

Great White

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI Special Products
  • 発売日: 1995/06/16
  • メディア: CD



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GRATEFUL DEAD『THE GRATEFUL DEAD』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1967年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。彼らは、'60'sを語る時には書かすことの出来ないバンドの一つであって、特に'60'sの特徴であるサイケ音楽を代表するバンドであるのはご存知の通りである。また、'60's後半のヒッピー文化にも多大な影響を与えていて、まさに'60'sのアメリカを象徴するバンドである。本アルバムは、そんな彼らの記念すべき最初のアルバムである。但し、彼らはアルバムよりもライブでの即興的な演奏が看板に成っていくだけに、ちょっと複雑な思いも生じてしまうデビュー・アルバムであるのも事実である。

尚、本アルバムのチャート成績は、Billboardで最高位37位を記録している。(デビュー・アルバムとしたらまずまずの記録である。)

収録曲は、オリジナル盤では全9曲であったが、2003年にCDとして再発された時に6曲のボーナス・トラックが追加されて、全15曲の収録となった。収録曲は以下の通りである。『The Golden Road (To Unlimited Devotion)』『Beat It On Down The Line』『Good Morning Little School Girl』『Cold Rain And Snow』『Sitting On Top Of The World』『Cream Puff War』『Morning Dew』『New, New Minglewood Blues』『Viola Lee Blues』。(以下、ボーナス・トラック)『Alice D. Millionaire』『Overseas Stomp (The Lindy Hop)』『Tastebud』『Death Don't Have No Mercy』『Viola Lee Blues(Edited Version)』『Viola Lee Blues(Live)』。

この中からシングル・カットされたのは2曲であって、『The Golden Road (To Unlimited Devotion)』と『Viola Lee Blues』であるが、いずれもチャートインを果たすことは無かった。(この2曲は、彼らの2枚目、3枚目のシングル曲である。ちなみにデビュー・シングルは1966年に発表された『Stealin'』であって、アルバム未収録である。)

お薦め曲は、シングル曲である『The Golden Road (To Unlimited Devotion)』と『Viola Lee Blues』(但し、アルバム・バージョンの10分強の大作の方をお薦めする。ボーナス・トラックにあるシングル・バージョンである「(Edited Version)」は、聴き比べるためであって、20分を超えるライブ・バージョンは絶品である。)、それ以外からは『Good Morning Little School Girl』と『Morning Dew』をピックアップしておく。

彼らと言えばサイケと思われているが、初期作品はカントリーをベースとしたブルース系ロックという色合いが強いのも事実である。本アルバムはそういう毛色のアルバムであるが、『Viola Lee Blues』では後の彼らの看板となる要素もあって、これを聴くためだけでも十分な価値のあるアルバムとなっている。

尚、収録時間はオリジナルの9曲では35分弱であるが、ボーナス・トラックの6曲だけで40分強という時間になっている(ラストのライブ・バージョンが23分強である。)ため、現在では聴き応え十分のボリュームとなっており、お買い得感もある。

ということで、'60'sのサイケデリックなサウンドに触れるのであれば、必聴のアルバムであるだけに、手元に置いておきましょう!

 

 

グレイトフル・デッド・ファースト(紙ジャケット&SHM-CD)

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  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2013/09/18
  • メディア: CD


Grateful Dead

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino
  • 発売日: 2003/02/24
  • メディア: CD



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