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HELEN REDDY『WOMAN I AM: DEFINITIVE COLLECTION』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは2006年にリリースされたベスト盤である。デビューは'60's終盤であったが、ブレイクしたのが1971年で、カヴァー曲『I Dont Know How To Love Him』のヒットによってである。それ以後、'70'sには数多くのヒット曲を放ち、本アルバム・タイトルにもなっている『I Am Woman』の大ヒットは余りにも有名である。(尚、'80'sに入っても活動は続けて2002年に引退するまでは活動を続けているが、これというヒット曲は生まれていない。)ということで、彼女は'70'sに活躍したシンガーである。本ベスト盤は、そんな彼女の放ったシングル・ヒット曲を中心に、年代順に収録したものである。(ラストの3曲は違いますけど...)

収録曲は以下の全22曲である。『I Don't Know How To Love Him』『Crazy Love』『Best Friend』『I Am Woman』『Peaceful』『Delta Dawn』『Leave Me Alone (Ruby Red Dress)』『Keep On Singing』『You And Me Against The World』『I Think Ill Write A Song』『Angie Baby』『Emotion』『Bluebird』『Ain't No Way To Treat A Lady』『Somewhere In The Night』『I Can't Hear You No More』『You're My World』『Candle On The Water』『We'll Sing In The Sunshine』『The West Wind Circus (live)』『Mama (live)』『Surrender』。

彼女の発表した全てのシングル曲は収録されていない(時間の関係もあるが、1枚ものに全てを収録しようというのは無理である。)が、主だったヒット曲は網羅されているので、1枚もののベスト盤ということではお得な内容に纏まっていると言うことが出来る。(これ以上の内容を求めるのであれば、1枚ものとしては不可能であって、複数枚のセットにならざるを得ない。)

彼女の捕鯨に関する思想から、日本をスルーようになったこともあって、日本では完全に'70'sの人、すなわち、完全に過去の人という扱いになって久しいだけに、こういうベスト盤があるのは嬉しいところである。(但し、日本盤は無い。)兎に角、'70'sの雰囲気を楽しむことも出来るだけに、耳を傾けるもの宜しいかと...

 

Woman I Am: Definitive Collection

Woman I Am: Definitive Collection

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 2006/03/10
  • メディア: CD



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HEAVY D & THE BOYZ『LIVING LARGE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1987年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。'80's後半にラップが大きな勢力を誇るようになっていたが、それらの中でもちょっとしたブームになったニュー・ジャック・スウィングを代表するグループとして彼らは知る人ぞ知るという有名なグループの一つである。本アルバムは、そんな彼らの記念すべきデビュー・アルバムである。

チャート成績は、Billboardで最高位92位、R&Bをアルバム・チャートでは最高位10位を記録していて、デビュー・アルバムとしてはこんなものというところであったが、1989年に発表する次作でブレイクすることを考えれば、まずまずのスタートであったと言うことが出来る。

収録曲は以下の全13曲である。『The Overweight Lover's In The House』『Nike』『Chunky But Funky (Remix)』『Dedicated』『Here We Go』『On The Dance Floor』『Moneyearnin' Mount Vernon』『I'm Gonna Make You Love Me』『Overweighter』『I'm Getting Paid』『Rock The Bass』『Mr. Big Stuff (Remix)』『Don't You Know』。

この中からシングルとしてリリースされているのは2曲である。まずは彼らのデビュー曲である『Mr. Big Stuff』(アルバム・バージョンは、正確に言うと、シングル・バージョンとは異なっていますが...)がシングルとしてリリースされたが、チャートの方では苦戦していて、アメリカではBillboardのR&Bチュートで最高位60位(HOT 100にはランクインせず。)、イギリスで最高位61位を記録している。その後、1988年になってから『Don't You Know』が2nd.シングルとしてリリースされて、アメリカでBillboardのR&Bチャートで最高位12位(HOT 100にはランクインせず。)を記録している。

お薦め曲は、『The Overweight Lover's In The House』『Nike』『I'm Gonna Make You Love Me』『Rock The Bass』と、リミックス・バージョンとなっている『Chunky But Funky』とシングル曲でもある『Mr. Big Stuff』をピックアップしておく。

'80'sらしいラップをたっぷりと堪能出来るのと、有名な曲を10曲ばかりサンプリングしているので、それらが何なのかを探ってみるのも面白いところである。(JAMES BROWN、JACKSON 5、O'JAYSなどの曲です。)

尚、HEAVY Dは2011/11/8に44歳の若さで、自宅で倒れて帰らぬ人になってしまったのは残念なところである。

 

 

Living Large

Living Large

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Mca
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD



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HEAVEN 17『PENTHOUSE AND PAVEMENT』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1981年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。'80's初頭の第2次ブリティッシュ・インヴェージョンの波に乗って、シンセサイザーを前面に押し出したニューウェーブ・バンドがいくつか登場したが、彼らもそんなバンドの一つである。(当時のシンセ・ポップを代表するグループの一つであるHUMAN LEAGUEを脱退したM・ウェアーとI・C・マーシュを脱退した2人が核になったバンドである。)当時は、これが新しい'80'sという時代の音楽だ、ということで、本国イギリスでは人気を得ている。

チャート成績は、イギリスで最高位14位、スウェーデンで最高位24位、ニュージーランドで最高位45位を記録している。(アメリカではチャートインしていない。)

収録曲は、オリジナル盤では全9曲であったが、現在ではボーナス・トラックが追加されている。尚、1997年の再発盤と2006年のリマスター盤では、ボーナス・トラックの曲/曲数が異なっている。収録曲は以下の通りである。『(We Don't Need This) Fascist Groove Thang』『Penthouse And Pavement』『Play To Win』『Soul Warfare』『Geisha Boys And Temple Girls』『Let's All Make A Bomb』『The Height Of The Fighting』『Song With No Name』『We're Going To Live For A Very Long Time』。

また、1997年盤のボーナス・トラックは以下の2曲である。『I'm Your Money (Extended Mix)』『Play To Win (Extended Mix)』。

一方、2006年盤のボーナス・トラックは以下の5曲である。『Groove Thang (B.E.F.)』『Are Everything (12' Version)』『I'm Your Money (12' Version)』『Decline Of The West (B.E.F.)』『Honeymoon In New York (B.E.F.)』。

この中からシングル・カットされたのは全部で4曲である。デビュー・シングルでもある『(We Don't Need This) Fascist Groove Thang』が最初のシングル・カット曲でもあって、イギリスで最高位45位を記録している。(ボーナス・トラックとして収録されている『I'm Your Money)』が彼らの2枚目のシングルとしてリリースされた(イギリスでもチャートインを果たせなかった。)のを挟んで、)『Play To Win』が本アルバムからの2曲目のシングル・カット曲としてリリースされで、イギリスで46位、ニュージーランドで39位を記録した。続いて『Penthouse And Pavement』がイギリスで57位、ニュージーランドで37位を記録し、4枚目のシングル・カット曲が『The Height Of The Fighting』で、ニュージーランドで20位を記録している。

お薦め曲は、シングル・ヒットを記録している『(We Don't Need This) Fascist Groove Thang』と『Play To Win』、アルバム・タイトル・ナンバーであり、かつシングル曲でもある『Penthouse And Pavement』、そして『Song With No Name』をピックアップしておく。

発表から30年以上の歳月が流れたことになるが、とてもポップで聴きやすく、現在でも決して古ぼけたところがない。ファンク寄りの所もあるのが面白い所でもあって、'80's初頭らしいエネルギッシュな所が詰まったアルバムである。'80'sサウンドをたっぷりと堪能することの出来るアルバムである。

尚、2010年の終盤に、30周年記念盤として、CD2枚組+DVD1枚3枚組セットが本国・イギリスでリリース(DVDはPAL方式で記録されているので普通では再生できないので、実質的にはCDの2枚組と考えて良い。)されたが、そのDISC 1は2006年盤の14曲と同一である。が、DISC 2には貴重な音源も収録されているので、コアなマニアの方はそちらをお薦めしておく。(普通の方は、DVDがPALなので、お薦めしない。)

Penthouse & Pavement

Penthouse & Pavement

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Blue Plate Caroline
  • 発売日: 2006/06/14
  • メディア: CD



Penthouse & Pavement

Penthouse & Pavement

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Blue Plate Caroline
  • 発売日: 1997/05/06
  • メディア: CD



ペントハウス・アンド・ぺイヴメント

ペントハウス・アンド・ぺイヴメント

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2010/12/08
  • メディア: CD



↓30周年記念盤はこちら(但し、DVDはPAL仕様です。)

Penthouse & Pavement: Special Edition

Penthouse & Pavement: Special Edition

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI Import
  • 発売日: 2010/11/15
  • メディア: CD



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HEATWAVE『TOO HOT TO HANDLE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは19年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。彼らはアメリカ人とイギリス人混成のファンク・バンドであって、'70's中盤から後半の世界的なディスコ・サウンドのブームの時期にいくつかのヒット曲を放ったことでも知られている。本アルバムは、そんな彼らの記念すべき最初のアルバムであって、ファンキーでノリの良いサウンド(但し、これそ'70'sというベタな'70'sサウンドですが...)をたっぷりと堪能することが出来るアルバムである。

尚、チャート成績の方は、アメリカではBillboardで最高位11位を記録(但し、年間チャートのTOP 100にはランクインしていない。)、カナダで最高位14位、イギリスで最高位46位、ニュージーランドで最高位36位を記録している。

収録曲は以下の全9曲である。『Too Hot To Handle』『Boogie Nights』『Ain't No Half Steppin'』『Always And Forever』『Super Soul Sister』『All You Do Is Dial』『Lay It On Me』『Sho'nuff Must Be Luv』『Beat Your Booty』。

この中からシングル・カットされたのは全部で5曲である。デビュー・シングルでもある『Ain't No Half Steppin'』、2nd.シングルの『Super Soul Sister』はヒットすることも無く、各国でチャートインをしていないが、3枚目のシングルとなる『Boogie Nights』が世界的な大ヒットになってブレイクした。(但し、この曲が彼らの最大のヒット曲となった。)この曲はニュージーランドで1位を獲得したのをはじめ、アメリカではBillboardで最高位2位(1977年のBillboard年間シングル・チャートでは93位にランクインしている。)、カナダ、イギリスでも最高位2位を記録している。続いてアルバム・タイトル・ナンバーの『Too Hot To Handle』がシングル・カットされて、イギリスで15位、ニュージーランドで28位を記録した。また『Always And Forever』はカナダで10位、アイルランドで17位、アメリカで18位を記録している。

お薦め曲は、彼らの最大のヒット曲であり、代表曲である『Boogie Nights』、シングル曲の『Ain't No Half Steppin'』とアルバム・バージョンは6分を越えている『Always And Forever』、アルバム・タイトル・ナンバーの『Too Hot To Handle』、そしてノリの良い『Beat Your Booty』をピックアップしておくことにする。(捨て曲が無いこともあって、全曲お薦めしたい所である。)

サウンドは'70'sのファンク、ディスコの王道をいくものであって、時代を感じるものであるが、全編を通してノリがよく、それでいてメロディラインを重視したり、ハーモニーを聴かせる所があったりと、ノリの良さの中にもドラマがあって、そこが面白い所である。

'80'sサウンドと違って、完成度ということでは満点とは言えない所があるが、そのマイナス部分に手作り感があるため、'70'sらしさを感じさせてくれる所でもある。

ということで、時にはこういう'70'sサウンドに浸るのも宜しいかと...

 

Too Hot to Handle

Too Hot to Handle

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sbme Special Mkts.
  • 発売日: 2008/02/01
  • メディア: CD



Too Hot to Handle

Too Hot to Handle

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 1989/02/22
  • メディア: CD



トゥー・ホット・トゥ・ハンドル(紙ジャケット仕様)

トゥー・ホット・トゥ・ハンドル(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SMJ
  • 発売日: 2010/08/04
  • メディア: CD


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HEADPINS『LINE OF FIRE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1983年に発表された彼らの2nd.アルバムである。カナダ出身の4人組(ボーカルが女性で、その他のメンバーは全て男性である。)のバンドで、ボーカルのDARBY MILLSの歌声がハスキーボイスでとてもセクシーということから、日本でも話題になったバンドである。(セクシーであるだけでなく、パワフルであり、シャウト・ボーカルのようでもあって、聴き所が多いものでした。)前年の1st.アルバムが本国カナダでは大ヒットとなり、その勢いで世界を狙ったが、世界的にブレイクするまでは至らなかったものの、一部では人気を得ることになった。(HRの一部マニアでの受けは良かったが、ちょっとマニア過ぎたようでして...)

収録曲は以下の全8曲である。『Mine, All Mine』『Feel My Body』『I Know What You're Thinking』『Just One More Time』『Don't Stand In The Light』『Celebration』『Double Trouble』『I've Heard It All Before』。

この中からシングル・カットされたのは『Just One More Time』である。アメリカではCASHBOXで最高位90位を記録している。

お薦め曲は、シングル曲の『Just One More Time』、そして『Mine, All Mine』と『Don't Stand In The Light』をピックアップしておく。

アメリカではHRがまだ市民権を得ていない時期であったが、カナダで大ヒットしたこと、また、「ハードロック」に分類されるサウンドであるものの、「パワーポップ」と言った方が良いような楽曲と、DARBYのハスキーでセクシーでパワフルなボーカルを活かした、これぞハードロックと言うべき楽曲があって、徹底的なHRとポップな二面性もまた面白い所である。

ただ、一部では話題先行という所もあって、期待が大きすぎて、それに十分応えられなかったという、不幸だった所もある。(これは全て、DARBYが魅力的過ぎたからですね...)アルバム自体の出来は悪くなく、リリースされた時期が数年遅ければ、より大きなヒットになったのではないかと思われる。(LAメタルが市民権を得、ガールズバンドも認知されるようになった'80's後半だったら、その解野ヒット路線に合致する曲もありますし...)

尚、彼らは一部の'80'sのHRマニアの間では、高い人気があるが、それだけに、本アルバムもボーナス・トラックを追加して、リマスターして改めて再発して貰いたいところである。(全8曲、37分半強では、腹八分といったところで、もう少しボリュームが欲しい所ですし...)

 

Line of Fire

Line of Fire

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Solid Gold Records
  • 発売日: 2009/03/10
  • メディア: CD



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HAYWIRE『NUTHOUSE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1990年に発表された彼らの3枚目のアルバムである。名作「赤毛のアン」の舞台となったカナダのプリンス・エドワード・アイランド出身の5人組のハード・ロック・バンドとして知られる彼らは、1982年の結成で、1993年に一旦解散し、2004年に再結成して現在も活動を続けている。本アルバムは彼らが好調だった時期に発表されたアルバム(前作が好評で、その波に乗っていた時期である。)として知られているものである。(実際、次のアルバムが彼らのラスト・アルバムとなつて、1993年に解散することになった。)

収録曲は以下の全11曲である。『Operator Central』『Short End Of A Wishbone』『Livin It Up』『Gettin The Groove』『Wild Wild』『Strange One』『She Drives』『Well Oiled Machine』『Tremble In Line』『Push N Shove (Thats The Way)』『Taken The Pain』。

この中からシングル・カットされたのは全部で3曲である。まずは、本アルバムよりも先行して、1989年の内に『Operator Central』がリリースされた。続いて本アルバムのリリースと共に『Short End Of A Wishbone』がリリースされて、カナダで最高位56位を記録している。その後は『Taken The Pain』がシングル・カットされたが、特にヒットはしなかった。

お薦め曲としては、シングル曲の『Operator Central』と『Short End Of A Wishbone』、それ以外からは『Gettin The Groove』『Wild Wild』『Push N Shove (Thats The Way)』という所をピックアップしておく。

一応、彼らはハード・ロック・バンドに分類されているのだが、'80'sに台頭したLAメタルなどのようなものではなく、どちらかというとソフト・ロックの延長線上にあるようなサウンドであって、マイルドな感じのするロックであるが、とても聴きやすいものである。ただ、リリース時期が'90'sになっているものの、'80'sの雰囲気に満ちたアルバムでもある。(レコーディングは'89年でした。)ということで、'80'sサウンドがお好きな方であれば、聴きやすいものであるだけに、聴いておきましょう。(「赤毛のアン」とは全く関係ないですが、これは念のため...)

 

Nuthouse

Nuthouse

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Attic
  • 発売日: 2003/05/16
  • メディア: CD



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HARRY CHAPIN『HEADS & TALES』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1972年に発表された、彼の実質的なデビュー・アルバムである。(実質的というのは、1966年にマイナー・レーベルからアルバムを発表しているためである。)フォーク系のシンガーソングライターとして'70'sに活躍していくつかのヒット曲を放った彼であるが、1981年7月に38歳という若さで、交通事故のために突然この世を去ってしまったのは実に残念でした。本アルバムは、そんな彼にとっての記念すべき最初のアルバムである。

尚、チャート成績は、Billboardで最高位60位を記録している。(流石に、TOP 50入りをしていないと、年間アルバム・チャートのTOP 100にランクインできません...)

収録曲は以下の全9曲である。『Could You Put Your Light On, Please』『Greyhound』『Everybody's Lonley』『Sometime, Somewhere Wife』『Empty』『Taxi』『Any Old Kind Of Day』『Dogtown』『Same Sad Singer』。

この中からシングル・カットされたのは『Taxi』であって、BillboardのHOT 100で最高位24位を記録しており、1972年の年間シングル・チャートでは86位にランクインしている。(最高位がTOP 20に入らないで年間チャートのTOP 100にランクインするのは決して珍しいことではないが、ある程度のロング・ヒットにでも成らなければ実現しないことを考えると、それなりの評価は出来るところである。)

お薦め曲は、シングル・ヒットを記録している『Taxi』(アルバム・バージョンはシングル・バージョンと異なって6分半強のある作品である。)、7分半にもなる『Dogtown』、更に『Could You Put Your Light On, Please』と『Same Sad Singer』をピックアップしておく。

フォーク系のアルバムというと、時間的には短いものの、曲数が多いというものが多いのだが、本アルバムは曲数は少なめであるが曲の時間が長いこともあって、9曲で45分半を越えている。(ダンス系のアルバムならばともかく、本アルバムはそういうアルバムでは無い。)これは当時としては珍しく、異端児的な所を見せることになったが、サウンドの方、及び彼のボーカルについては、オーソドックスなフォーク・ロックであって、ボーカリストとしても実力のある所が伺え、'70'sにいくつかのヒット曲('74年には全米No.1ヒット曲を生んでいる。)を有無ことを予感させるだけのものがある。

決して派手な所はないが、どちらかというと玄人受けのするアルバムであって、ボーカルものがお好きな方にはお奨めしたいところである。(聴く場合はじっくりと聴き入りましょう。)

Heads & Tales

Heads & Tales

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Elektra / Wea
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD



↓次作との2枚組セットもあります。(「2 in 1」ではなくて2枚組なので、あまりメリットはないですが...)

Heads & Tales / Sniper & Other Love Songs

Heads & Tales / Sniper & Other Love Songs

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino/Wea UK
  • 発売日: 2004/10/12
  • メディア: CD



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HARRY BELAFONTE『BELAFONTE』 [音楽(洋楽)]

blank_page表題のアルバムは1956年に発表された彼の2nd.アルバムである。邦題は『民謡の王者、ベラフォンテ』と付けられていた。彼は、この年に本アルバムと次作「CALYPSO」を発表し、両方とも大きなヒットになって、一躍知られるようになったのだが、それ以上に本アルバムは歴史に残るアルバムとして知られているアルバムである。

というのは、1956年3月24日号からBillboardのアルバム・チャートが毎週発表されるようになったが、その初めてのチャートで1位を獲得したのが本アルバムである。(そこから6週連続で1位にいて、7週目にELVIS PRESLEYのデビュー・アルバム(セルフ・タイトルのアルバム)に1位の座を譲った。また、プレスリーのそのアルバムは10週連続1位となった。(これらのことは、Billboardのアルバム・チャートの歴史として、現在でも語り継がれていることである。)尚、その後に「CALYPSO」が1位を獲得し、更にそのアルバムは返り咲き1位となった最初のアルバムになり、2度目の返り咲き1位の時の20週連続1位という記録は1978年の「SATURDAY NIGHT FEVER」が24週連続となるまでの記録であった。(但し、一時的に平行して存在した「ステレオ・チャート」では1959年に「南太平洋」のサントラ盤が24週連続1位を記録している。)ということで、本アルバムは、内容も高く評価されているが、Billboardのアルバム・チャートでは歴史的なアルバムとして知られている。(但し、有名なアルバムであるが、収録曲の方は聴いたことが無いという人も多いようで...)

収録曲は以下の全11曲である。『Waterboy』『Troubles』『Suzanne』『Matilda』『Take My Mother Home』『Noah』『Scarlet Ribbons』『In That Great Gettin' Up Mornin'』『Unchained Melody』『Jump Down, Spin Around』『Sylvie』。

お薦め曲としては、彼が書いた曲の『Troubles』、共作となっている『Suzanne』『Noah』『Jump Down, Spin Around』、更に6分という大作の『Take My Mother Home』をピックアップしておく。

'50'sのアルバムであるが、本アルバムは収録時間の方が当時としては長いことでも知られている。(全11曲で42分弱である。)CD時代となってからは42分では短いが、LP時代では十分長いことになる。(特に、カントリー系のアルバムでは30分程度が標準でしたし...)

内容の方もなかなかのものであって、彼のボーカルをたっぷりと堪能出来るということで、ボーカル・ファンにもお薦めできるアルバムである。また、Billboardの歴史を語る上でも重要なアルバムであるだけに、一度はじっくりと聴いておくべきアルバムである。

 

 

↓彼のベスト盤をいくつか拾っておきます。

Best of Harry Belafonte

Best of Harry Belafonte

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony/Bmg Int'l
  • 発売日: 2000/10/19
  • メディア: CD


Very Best of

Very Best of

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: RCA
  • 発売日: 2001/11/08
  • メディア: CD


Best Of

Best Of

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Import
  • メディア: CD


ベスト

ベスト

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: BMGメディアジャパン
  • 発売日: 1998/11/21
  • メディア: CD


101 Shake Shake Senora : Best of Harry Belafon

101 Shake Shake Senora : Best of Harry Belafon

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Ap Music
  • 発売日: 2012/11/09
  • メディア: CD


Day-O! The Best Of Harry Belaf

Day-O! The Best Of Harry Belaf

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: zyx
  • 発売日: 2011/04/02
  • メディア: CD


Simply the Best

Simply the Best

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Bmg
  • メディア: CD


ベスト・オブ・ハリー・ベラフォンテ

ベスト・オブ・ハリー・ベラフォンテ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 2002/10/02
  • メディア: CD



 


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HARRY BELAFONTE『MARK TWAIN AND OTHER FOLK FAVORITES』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1954年に発表された彼の1st.アルバムである。1956年の『バナナ・ボート』が世界的に大ヒットしたことで知られているかれであるが、シンガーとしての出発点は1949年であるのだが、当初はなかなか路線が決まらないでいた。そして、1954年にRCAからリリースされた本アルバムが彼にとって初めてのアルバムとなった。

また、彼は、2nd.アルバム「BELAFONTE」がBillboardのアルバム・チャートが毎週掲載されるようになった1956年3月24日号のアルバム・チャート(=Billboardの最初のアルバム・チャート)で1位となり、3rd.アルバム「CALYPSO」が1956年のBillboard年間アルバム・チャート(=Billboardの最初の年間アルバム・チャート)で1位になっているというように、Bilboardチャートでは歴史に残っているが、本アルバムは、Billboardのアルバム・チャートがまだ整っていない時期に発表されたアルバムであり、そういう形となったアルバムとしては唯一であるだけに、ある意味ではとても貴重なアルバムということにもなる。

収録曲は以下の全12曲である。『Mark Twain』『Man Piaba』『John Henry』『Tol' My Captain』『Kalenda Rock (Mourning Song)』『The Drummer And The Cook』『The Fox』『Soldier, Soldier』『The Next Big River』『Delia』『Mo Mary』『Lord Randall』。

お薦め曲としては特にピックアップすることは止めておくが、カリプソがトレードマークとなっている彼(但し、カリプソで有名になるのは本アルバムの2年後である。)が有名なフォークソングを歌っているところがポイントということになる。(今だからこそこう言えるのですが...)

また、本アルバムは12曲で約32分半という収録時間であるが、本アルバムが'50's中盤のものということを考えると、これは時間が長い方になる。それだけ、ある意味ではお買い得なアルバムでもあったと言える。(これも、彼が大ブレイクしたからこそ言えることですが...)

尚、現在でも本アルバムはCD化されていないのだが、一部の曲は彼のベスト盤(それこそ、色々とリリースされているので、どれがいいの?ということになってしまいますが...)で聴くことが出来るので、LP盤を捜してコレクションとして持っておくというのが面白いかもしれませんね...

 

本アルバムが無いので、彼のベスト盤をいくつか拾っておきます。

Day-O! The Best Of Harry Belaf

Day-O! The Best Of Harry Belaf

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: zyx
  • 発売日: 2011/04/02
  • メディア: CD


Simply the Best

Simply the Best

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Bmg
  • メディア: CD



Best of Harry Belafonte

Best of Harry Belafonte

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Not Now UK
  • 発売日: 2008/08/12
  • メディア: CD



Best of Harry Belafonte

Best of Harry Belafonte

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony/Bmg Int'l
  • 発売日: 2000/10/19
  • メディア: CD



Very Best of

Very Best of

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: RCA
  • 発売日: 2001/11/08
  • メディア: CD



BEST SELECTION

BEST SELECTION

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: BMGビクター
  • 発売日: 1994/07/06
  • メディア: CD



Best Of

Best Of

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Import
  • メディア: CD



The Best of

The Best of

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Paradiso
  • 発売日: 2003/05/19
  • メディア: CD



101 Shake Shake Senora : Best of Harry Belafon

101 Shake Shake Senora : Best of Harry Belafon

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Ap Music
  • 発売日: 2012/11/09
  • メディア: CD



Best of Harry Belafont

Best of Harry Belafont

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Time Before
  • メディア: CD


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HANOI ROCKS『BANGKOK SHOCKS, SAIGON SHAKES, HANOI ROCKS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1981年に発表された彼らの1st.アルバムである。尚、邦題は『白夜のバイオレンス』と付けられていた。'80's後半に「北欧メタル」として北欧諸国出身のハードロック・バンドがちょっとしたブームとなったが、彼らはその「北欧メタル」が注目される以前に結成して活動したフィンランド出身のバンドであることはご存知の通りである。メンバーの良ズルの交通事故死によってバンドが崩壊してしまったことから、「北欧メタル」がブームとなった時期には既に解散していたが、「北欧メタル」のバンドやアメリカのメタル・バンドに多大な影響を与えたことで知られているバンドでもある。(2001年に再結成されたが、2008年に再び解散している。)本アルバムは、そんな彼らの記念すべき第一作となったアルバムである。

収録曲は以下の全10曲である。『Tragedy』『Village Girl』『Stop Cryin』『Dont Never Leave Me』『Lost In The City』『First Timer』『Cheyenne』『11th Street Kidzz』『Walking With My Angel』『Pretender』。

この中からシングル・カットされたのは『Tragedy』である。尚、本国ではB面曲はアルバム未収録の『Café Avenue』であったが、日本ではアルバム収録曲である『Dont Never Leave Me』がB面曲であった。(尚、『Café Avenue』は、2013年8月にリリースされた日本盤の紙ジャケ・限定版(SHM-CD仕様)ではボーナス・トラックとして収録されている。)

お薦め曲は、シングル曲の『Tragedy』、そして『Village Girl』『Dont Never Leave Me』『Walking With My Angel』というところと、本アルバムの中では異色のGERRY GOFFINとCAROLE KINGの共作の『Cheyenne』をピックアップしておく。

彼らは'80's中盤のLAメタル、'80's後半の北欧メタルでブレイクしたバンドに影響を与えたとはいうものの、本アルバムのサウンドはHR/HMよりもパンク色の強いものであり、かつ、それまでに馴染みのあったUKや(西)ドイツのHRとも違うチープさ、また荒削りながらも哀愁感漂うところなど、洗練されていない所に満ちていて、なかなか面白いものとなっている。

確かに、アルバムとしてのクオリティとしては決して高いものではないが、荒削りな所とエネルギッシュな所が、そういうことを吹き飛ばしている。ある意味では、早く登場しすぎたバンドとして語られているが、正にそういう雰囲気も感じられる所である。

ということで、'80'sでは重要となるLAメタルや北欧メタルは彼ら無くしてそこまで大きくなったか?というだけの衝撃を与えている彼らであるだけに、しっかりと聴いておきたいアルバムの一つということになる。しっかりと聴いておきましょう!

Bangkok Shocks Saigon Shakes

Bangkok Shocks Saigon Shakes

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sanctuary UK
  • 発売日: 2009/06/30
  • メディア: CD



Bangkok Shocks Saigon Shakes Hanoi Rocks

Bangkok Shocks Saigon Shakes Hanoi Rocks

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Geffen Gold Line Sp.
  • 発売日: 1996/03/19
  • メディア: CD



↓2013/8リリースの日本盤(ボーナス・トラック3曲あり)はこちら

白夜のバイオレンス(紙ジャケット&SHM-CD仕様)

白夜のバイオレンス(紙ジャケット&SHM-CD仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2013/08/21
  • メディア: CD



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