SSブログ

考察・HDD内蔵携帯電話 [携帯/PHS]

0.85インチというHDD(4G)の量産が始まることで、これを搭載する携帯電話が出てくるという。大きさは500円硬貨ぐらいということなので、携帯電話に搭載することは十分可能であり、本体価格がどの程度になるのか、ということぐらいしか注目点がない。しかし、少し考えてみることにした。

現在の携帯電話では、フラッシュメモリにデータを記憶させているので、ICチップの関係で容量は30Mとか40Mというのが最大になっている。これが4Gになると100倍以上ということになる。ちょっと大きすぎるように思うのだが、いい使い方の提案はあるのだろうか?

auだったら「着うたフル」でDLした曲をたっぷり保存できる、ということをうたい文句にするだろうが、Docomo、vodafoneだったらあまりにも大きすぎることになり、持て余してしまう。カメラで撮影した画像をたっぷりと保存できる、と言うだろうが、ちょっと大きすぎる容量である。何か新サービスでも始めるのだろうか?(TVチューナー内蔵モデルで、TV録画可能、と言ってもメリットは感じない。)動画の配信を開始するのだろうか?

また、4Gという容量に注目すると、iPod miniがこの容量で発売になった。(現在はこれよりも大きな容量のモデルもある。)ということは、携帯音楽プレーヤーと携帯電話の融合となるのか。しかしこれには一つの問題がある。バッテリーの問題である。それならば、いよいよ燃料電池を用いたモデルの登場となるのか。しかし、一気に普及させなければ使いにくいことになってしまう。

また、フラッシュメモリである現在のメモリだったら、ハードウェアとして可動部がないので、端末を落下させても大丈夫であるが、HDDだと可動部があり、落下などの衝撃に対して弱くなる。これは携帯電話という機器では致命的な欠陥にもなりかねない。(それなりの対策は考えられるだろうけど...)

いずれにしても、一部パーツの飛び抜けた性能というのは機器の向上には直接つながらない。どういう提案をするのか、携帯キャリアの考え、戦略が問われることになる。(HDD内蔵携帯電話の登場は、年内にあるかどうか、というレベルです。)


(5/6追記)
日本市場向けではないが、ノキアがこの4GのHDDを内蔵したモデルを発表しました。(N91というモデルで、発売は今年の後半になるとのこと。)音楽携帯ということになっていますが、これは予想できたことである。先にも述べた問題点についてはどう対応しているのであろうか?
音楽プレーヤーとして使った時、電池の寿命は?(HDDということで、フラッシュメモリを用いた物よりは消費電力も大きくなる(可動部があるため))落下の衝撃に対する信頼性は?(携帯電話ということで音楽プレーヤーよりも落下の危険性が多い)技術的対応について興味がある。



共通テーマ:パソコン・インターネット

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。