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衛星携帯電話が復活へ [携帯/PHS]

衛星携帯電話と言えば、地球の周りを回っている衛星を使ったサービスであり、携帯電話のエリアに入っていない海上をはじめ、砂漠でも山岳地帯でも通話が可能というものである。しかし、日本では、端末が高いことにより殆ど売れず、始まったサービスが停止されていた。そのサービスが復活するという。(但し、免許の交付が前提である。まもなく免許が付与されるという)

KDDIネットワーク&ソリューションズがこの事業を行う会社であり、名前からも分かるように、この会社はKDDIの子会社である。地震など災害時の対策用として需要が見込めると判断し、再開することにした。災害時への備えとして官公庁や地方自治体などに売り込み、初年度300台の契約を目指すという。

災害の発生によって大規模な停電が起これば、携帯電話も基地局がダウンしてしまい、通話が不可能になる。システムのバックアップを構築しておくことは必要なことである。よって、この読みは間違っていない。しかし、果たしてどれだけの官公庁や地方自治体が動くだろうか。端末の価格と基本料金や通話料金が高ければ、そう簡単には売れない。初年度に300台が目標ということならば、端末はかなり高いことは間違いないだろう。(免許を交付する総務省と、災害を扱う国交省は仕方なく導入するだろうが...)導入理由は理解されたとしても、税収の減少により大抵の自治体は財政的に厳しく、導入には紆余曲折が予想される。(人件費という自分たちに関係するものだったらば、財政を無視してでも上げる方に賛成してしまうだろうが...)

導入する自治体は、全職員の給与を毎月一律100円下げて、そのお金をこの基本料金の支払いに回す、というぐらいの柔軟な発想をしてもらいたいところである。(こういう発想が出るなんて、全く期待していないけど...)

だけど、官公庁や地方自治体を相手にするのなら、KDDIではなく、総務省がもっと積極的に動くべきであろう。(結局、2年後あたりに「再びサービス停止」というような話が出てきそうに感じるのだが...)

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(6/3追記)

端末価格は24万1500円、基本料金は月6000円。通信料金は、加入電話と携帯電話宛、データ通信が1分165円、他のイリジウム端末宛が1分105円ということで、やはり高額ということになった。やはり、個人で契約するものではないですね。(一応、レンタルもあるということです。)



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