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東海道新幹線・京都駅と米原駅の改装計画 [京都の話題]

JR東海が、東海道新幹線の京都駅と米原駅を改装する計画を発表した。総事業費は両駅を合わせると約59億円となる。(儲かっている企業はやりますね~)ただ、これはあくまでも新幹線(JR東海)に関する部分であり、在来線(JR西日本)の駅舎ではないということに注意しなければならない。(これは国鉄分割民営化による弊害が現れている。)

京都駅では、市営地下鉄の乗降客が多い八条東口に新たに改札を設ける、土産物店などの商業エリアを現在の1.3倍に増床する、中央改札には窓口や券売機を増やす、コンコースには観光情報を流す大画面テレビを設置する、2Fの待合室の座席数を2.5倍にする、高架橋の耐震化工事を行う、ということになっている。事業費は約39億円で、完成は2007年の3月になるという。

米原駅では、エレベータや多機能トイレを設けてバリアフリー化を進めると共に、東西自由通路の完成(2009年春完成予定)に合わせて、新幹線に直接乗車できる改札と券売所を新設する。事業費は約20億円で、2009年春から利用できるようにすることを目指すという。

両駅に共通しているのは、在来線の改札口を経由しなくても新幹線に乗車できる改札を新設するということである。これは一見したところ、新幹線に乗車しやすくなるように思えるが、JR東海がJR西日本(=在来線)のエリアを通さずに直接乗客を確保しようというための工事でもある。

在来線であれば、通勤、通学だけでなく、ちょっとした買い物に行くのにも利用するが、新幹線となると在来線のように気楽に利用するものではない。どれだけの利用者がいるのか、疑問に感じてしまうのだけど...(特に米原に関して。京都は、観光客の地下鉄への乗り換えが便利になるので、何らかの効果があることは考えられる。)

今、鉄道に求められていることは、「安全の確保」と「バリアフリー化」である。そういうことから今回発表された改装計画は悪いものではないが、投資を行うのであれば、日常利用の多い在来線の駅に対して階段や通路の改良工事を優先してもらいたいと思うのだが、JR東海は関西には在来線の駅は持っていない...



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